約 2,552,214 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/504.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ いん 718 名前:いん [] 投稿日:03/11/11(火) 15 30 ID fEoUTIGd New!! She puts the seeds in me Plant this dying trees 「In The Shadow Of The Vally Of Death」 彼女は僕の中に種を蒔く すべてはこの見え得る世界のために 彼女は台所に秘密を隠す すべては見下ろす窓のために 僕は僕の爪を切って擬態する テレビの中では嘘だった事が PCの中では本当になる 父はもう二度とズボンを履かない 彼女は自分の僕に水をやる 僕はいまや三つだ この数は欠けることがない すべて見え得る世界のために 彼女は擬態している 僕たちの擬態の上に 彼女は野菜と水と卵を落とす 僕たちはスクランブルされる 彼女が僕の想像だったら良いけれど 僕が彼女の偶像だったのならば 僕は彼女のために生きることもできるだろう 彼女の秘密を暴くものから彼女を守るのだ 719 名前:いん (2/3) [sage] 投稿日:03/11/11(火) 15 31 ID fEoUTIGd New!! 僕は女だ。そして僕はもう二度とズボンを履かない。父はもう二度と風呂に入る事はない。垢で自分を肥大させるのだ。 もしも僕に道徳に反するこころが残っているのなら、僕は近親相姦と自殺と、それから自立とを為さなくてはならない。 それは退屈な通過儀礼かもしれないが、僕はまだ楽しむこころをも保たなくてはならない。 家の中での食事、テレビを見ること、ベランダの植物に水をやり、長く家をあけることはなく、誰からも不相応な尊敬や期待を受けることなく、罪と仕事を同時にこなすこと。 誰かの言葉である「悪徳と美徳」を、僕はこの家での慣習に合わせてアレンジする。溶き卵には唾をしのばせる。「愛か掃除」のために、僕たちのトンネル工事、あるいは葡萄を踏む舞踏。 720 名前:いん (3/3) [sage] 投稿日:03/11/11(火) 15 32 ID fEoUTIGd New!! 僕は詩のために自分を変えなくてはならない。 道を行く人から僅かな注目を集め、それを羞恥と誇りに変換し、両親と両腕へ分配する。 僕は詩人に僅かに軽蔑され、詩人に僅かに好まれ、詩人に見向かれず、詩人にならなくてはならない。 そのとき平和な世界に太陽があれば良いのに。 彼女のボールの中に、どうか光が射しますように。 オムレツの中の、平伏すための尊厳。 冷蔵庫の下で乾いた胡瓜のための詩。 変わり映えのない食卓にある幸福と不幸。 それは最も多い人種、詩人によって守られる。 僕たちは擬態した子ども。 彼女は台所で、僕(しもべ)の中に種を蒔く。 すべて見え得る世界のために。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 衆生 721 名前:衆生 (1) [] 投稿日:03/11/11(火) 19 26 ID czY5FxpC New!! 何よりも恐ろしいのは死を実感しながら生きることだ 夜中に怖くてどうしようもなくなって看護婦さんを呼んだり 気味の悪い幻覚に襲われて子供みたいにわんわん泣いたり そういう日々を私は生きている 昨日は何回も吐いた 夕方になっても吐き気は止まず お母さんはずっと私の背中を撫でていた 奇妙な悪夢を見ているみたいだった ぶにゃぶにゃとした心地の悪いベッド 体を起こすと周りの空気かスポンジみたいに感じる 自分がミイラになって 生きながらにして棺桶に入っているような気がする 痛いのと苦しいのと 世界にはその二つしか存在しないみたい 私はマラソンで学校代表に選ばれたことがあるし スイミングクラブでは同級生の中で一番速い選手だった でも今ではトイレまで歩いて行くことも出来ない 722 名前:衆生 (2) [] 投稿日:03/11/11(火) 19 26 ID czY5FxpC New!! ずいぶん前だが久しぶりに気分の良い日があったので外に出た 私は中庭に面した食堂を眺めていた そこには私と同じ年頃の女の子がいて 脚にギプスをした父親とランチセットを食べながら談笑していた 女の子は学校のことでも話していたのだろうか 世界で一番可愛い動物を抱いているみたいに幸せそうだった 私は鏡に映った自分の姿を見た 車椅子に座った私は 髪は抜け 眼窩は落ち窪み 死人のような顔つきをしていた 私は泣いてしまった 看護婦さんがどうしたのと訊いた 神様どうしてなんですか 神様がいるなら私をカニューラに繋がれたままで冷たく死なせたりしないはずだ その後病室で思った 私は確かに軽くなりつつあるのだ 神様は私から少しずつ無駄なものを取り除いて 地上の何者も引き止められないようにしているのだ そうして神様は私を救ってくれようとしているのだ 723 名前:衆生 (3) [] 投稿日:03/11/11(火) 19 29 ID czY5FxpC New!! 私がこうなる前 告白してくれた男の子がいる 放課後の廊下で 私の手をぎゅっと握ってくれた もうその男の子に会うことはないだろうと思っていた この前の日曜日 いつの間にかその男の子が私の枕元にいた にこっと笑って 眠り姫みたいだねと言った 今となって思うとあれは白昼夢だったのかもしれない セリフもあまりにも芝居じみている しかしどうであれ あれから私は神様の言うなりにはなるまいと決めた 私は確かに生きているのだから この世の全ての人々と等しく生きているのだから 夜中に恐怖にも 不気味な幻覚にも あらゆる痛みと苦しみにも私は耐え抜いてやる そしていつか 冬の冷たい空気の中を走り回りたい 水に溶けしまうくらい泳ぎ続けたい あの楡の森を あの夏の清涼な水面を 724 名前:衆生 訂正です… [] 投稿日:03/11/11(火) 19 35 ID czY5FxpC New!! (2) ×鏡に映った自分の姿→○ガラスに映った自分の姿 (3) ×夜中に恐怖→○夜中の恐怖 脳内補完お願いします… 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ /ベゴニア 725 名前:/ベゴニア [sage] 投稿日:03/11/12(水) 00 13 ID 7rjwqq9W New!! 夕焼けと朝焼けが眩しくて見分けがつかない dとwの間で眠る肌色の足元に 同じようにとどかないものが眠っていて 呼吸の合間にただ 手を伸ばしては五時を迎える 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ たとえばラジオのようなもの 727 名前:たとえばラジオのようなもの [] 投稿日:03/11/12(水) 01 45 ID oX+Z652F New!! ラジオから流れだす声のようなものは 色にたとえるならば 乳白色をしていた 雨が強く降る日には 電波の入りが悪く ときどき砂嵐のようなノイズが その柔和な声をかき乱した 音量をあげると 音が割れて ひどい頭痛に悩まされた 朝の5時と夜の5時に 決まって流れてくるその声で 一日が始り 一日が終わる 時計などまだなかった 人々はラジオの姿見えぬ声の主をたよりに 日々をおくり 歳をとった 優しい声に飽きる事もなく いつもかわらない音程を信じ 意味もわからずに言葉のようなものを聞きつづけた 目を大きく見開いた背の低い男に 解体されて 音が出なくなっても なお 信仰は捨てずに むしろ男を殺した 優しい声は耳元で響きつづけていて 処刑された小さな男をも含めた すべての人類に 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 海 728 名前:海 [sage] 投稿日:03/11/12(水) 03 57 ID OdQz/9iu New!! 痴呆をわずらって三年 祖父は毎日 遠くの海をぼんやりと眺めていた しだいに翳ってゆく小さな瞳で 波の音までは届かない 小さな海を 海の男として生きた 祖父は毎日 さまざまな海をみてきたに違いない それでも一番美しかった海は 祖母と二人で見た ハワイの 真っ青な海 三年待っても 連絡船が来ないので 祖父はとうとう自分から海を渡った 翳った瞳が一瞬 大きく見開かれたに違いない 神様は何もしない 人が自分自身で生きるために わざと何にもしないのだ と 祖父は言っていた 人が自分自身で生きるために 神様は何もしなかった ぼくはその偉大さにむけて こっそりと 祈った 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ f (re-write) 730 名前:f (re-write) [sage] 投稿日:03/11/12(水) 22 27 ID etIdnltw New!! あなたが 本を開いたそのページの上で踊る 彼の映像が 少しずつ薄れていく その上の階で彼女は 窓を開けたまま眠りにつく 名前もないような 右と左の順序を決めて パイ生地を順序良く 積み重ねて 埋め尽くした先の 脚本のページ 向こうから歩いてくる男の 車の流れも夕闇に遮られず ビルの上の電光掲示板で 歌手が好き勝手に形を変えて 今日もオーバーコートの女性が ゆっくり歩いていく 彼の前にあるテレビが 衛星から指令を受けて 彼女のデータだけを 数値化演算を繰り返していく そんなあなたの物語りが このノートの上で少しずつ繰り返されて 《「・・・百歩譲って「神の視点」を設定したとしても、 神の眼に映じるのは「永遠の現在のはずですから、・・・・・・」 (野家啓一「講義の7日間-歴史のナラトロジー-」 岩波書房『新・哲学講座8 歴史と終末論』 より引用)》 「わたし」は いつまでも いない 738 名前:730作者 [sage] 投稿日:03/11/13(木) 00 18 ID hCu3wRkN New!! ゴメンナサイ、1つミス訂正です。 ×岩波書房→○岩波書店 なんという馬鹿ミスを・・・・・・すみませんでした。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 町とアラームと雨とワルツと天国* 731 名前:*町とアラームと雨とワルツと天国* [] 投稿日:03/11/12(水) 23 31 ID Tc3fvM8e New!! *ピノキオ* 雲が日をかくし 町はスモッグのもやのなか ここはピノキオを飲み込んだ大魚の胃 いやな臭いには慣れたけど 胃液は着実に私を消化していく 火は指一本でおこせるし たばこだってある ここには生活に必要なものだけはなんでもある *スリーピング* あなたの声はデジタルなアラーム 耳元で鳴っていても 私は気付かぬふりをする (あと5分だけ眠らせて…) *雨* 口のなかに一滴 雨 甘い 甘い 感傷 もっと降れ どんどん降れ いや降るな もう降らないで 735 名前:*町とアラームと雨とワルツと天国*2/2 [] 投稿日:03/11/12(水) 23 55 ID Tc3fvM8e New!! *アンビバレンス* 私の左足につながった獰猛な栗毛よ 右足につながった気高き白馬よ 駆けろ 私のことは気にしなくていい 私は結局破れなどはしないのだから 思う存分廻って踊れ 廻って踊れ 私たちは廻って踊る一つの意志 *雲のうえ* 私は天国を信じている 死後の安息などではない 今も頭上に確かにある 雲のうえの国のこと なぜなら 私は雨雲を日が赤く染めることを知っている スモッグの粒子を発光させることを知っている そこに星の海があることをしっている 灰色を透かして 私は天国をみる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 苦しいときに神頼みする者への詩 732 名前:苦しいときに神頼みする者への詩(1/2) [] 投稿日:03/11/12(水) 23 46 ID HpdyATY3 New!! 『神』ッ! それは軌跡である! 古今東西ッ! 人は神を信じてきたッ! 人が滅びるまで信仰は絶えぬであろうッ!! しかしッ!!!! 未だかつて神を見た証拠を持つ者はいないッ!!! 気の遠くなる歴史の中で! 星の数ほどの人類が生まれ落ちたッ!! そしてその誰もが神の存在を証明できずに死んでいったッ!! もう気づいていいだろうッ!! 堂々と宣言するッ!! 共に叫べッ!! 神はいないッ!!! 声 を 潜 め る な ッ ッ ツ ! ! ! ! もはやこれは揺るぎようのない事実であるッ!! しかしッ!! まだ神に祈る者がいるッ!! 試験前夜の受験生ッ! ラストゲームのギャンブラーッ! 浮気がバレたダメ亭主ッ! 己の手に負えない状況ッ!! そこで人は神頼みをするッ! 甘 え る な ッ ! ! 733 名前:苦しいときに神頼みする者への詩(2/2) [] 投稿日:03/11/12(水) 23 47 ID HpdyATY3 New!! その状況に陥ったのは誰のせいかッ! ここで祈る者ならば! まず間違いなく己に原因があるだろうッ!! しかしッ!! そうでなくても神に祈りたくなる時があるッ! 妻の出産ッ! 遠くで危機に陥った者の安否ッ! 席替えのくじ引きッ! 己の力ではどうしようもないものがあるッ!! ならば神は後者を救うのかッ! 否ッ! 果たして前者を救うのかッ! 否ッ! 神は状況で判断しないッ! 状況を救うモノッ! それはそこに至るまでのプロセスであるッ! 状況に陥るまでに最善を尽くした者にだけッ!! 救済はやってくるのだッ! そう!神とはそれまでの己の行いであるッ!! 軌跡によって起こされた奇跡は必然であるッ! 時には救いが無いこともある! しかしッ! 手を尽くさぬ者は決して報われることはないッ!! どんな神であってもッ! 怠け者を赦す教えはないッ!! とりあえずッ! やるだけやれッ!! やらなかったらできんッ!! 神に祈るということはッ! 己を信じるということだッ!!! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 今 734 名前:今 [] 投稿日:03/11/12(水) 23 54 ID oXW+MHro New!! 君がいなくなってから もう数週間がたった。 今でも君はいるようで。 でもホントは届かなくて。 ムズガユイな…。 君の最後ヲ見たときに。 こらえてたものが一気にあふれた。 あたたかい、もの、が。 今君を思い出しても。 カナシクナイ。ナカナイ。クヤシクナイ。クヤマナイ。 ただ君がいると信じてしまえば。 ウレシイ。イッショ。 そして タノシイ。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/572.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 5 6 作品 ■▲▼ 月庭奇譚 158 名前:月庭奇譚[] 投稿日:02/11/01 01 58 ID 6CSckHWK その庭に 月は二つ在った 一つは天に輝き 客人を詠わせた 変幻自在の月 一つは庭に輝き 客人を酔わせた 透き通る姿の女神 二つの輝きは 庭に満ち 茂みに隠された悲しみさえ 明るく照らした 女神の光が あまりに透き通っているので 天の月は心打たれ その庭に無月の夜はなかった 二つの月に 牽かれた者たちが その庭に集い 饗される宴は 永遠に続くかと 思われた ある夜(それは後に「荒らしの夜」と呼ばれた) 黒いマントで全身を隠した魔術師が 通りすがりの旅人のふりをして現れ 月を責める詩を詠った 魔術師は 庭の常連客であったが 女神が自分の魔法をはね返すことを 憎んでいたので 魔術師は 女神に向かい 声を張り上げ 詠った 貴女は罪だ なぜなら貴女は私と同じことを考えない 貴女は悪だ なぜなら貴女は私の心をわかろうとしない 女神は 魔術師に 返歌を送った ここは私の庭 私は客人すべてを愛します あなたはとてもいい人 でも少しだけイカレてる 159 名前:_[] 投稿日:02/11/01 01 59 ID 6CSckHWK 逆上した魔術師は 遂に禁断の魔法を唱えたのだった こ の 世 で 僕 が 一 番 正 し い ん だ ! 魔法によって召還された 夥しい虫どもが 茂みから一斉に飛び出して 庭の草々を 庭の木々を 客人までもを 食らいはじめた 女神は 客人すべてを愛するので 虫どもにも優しい声を投げかけた 虫どもは これ幸いと 罵声を女神に浴びせた 俺は暴れたいだけなんだ 声なんか かけるな! 女神様のおっぱいって どんな感じ? それだけ聞いたら帰るよ 荒らす虫は 放置すれば そのうち荒らすことに飽き 元いた場所に帰って行くものだが 女神は言葉を投げかけ 虫どもの悪戯心に火をつけてしまった 夜が明けた頃 月の庭は 千の虫に埋め尽くされ 帰らぬ庭となっていた 魔術師もどこかへ姿をくらまし 天の月も朝日によって姿をかき消されていた そして女神は どこへ行った? あの優しい女神は どこへ追いやられた? いま この国に月は 一つもない あれ以来 天の月さえ 姿を見せないのだ 160 名前:_[sage] 投稿日:02/11/01 02 11 ID 6CSckHWK この詩はフィクションです。実在するコテハンさん、実在した スレッド等とは何の関係もありません。あしからず。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月だ 161 名前:月だ[] 投稿日:02/11/01 02 11 ID HtM2YjcO 蟻を踏み 森をぬけ だらだらと歩いていたかと また走り 道を横切り 老犬を跨ぎ ホテル街を抜け 化粧を直し 蚊を叩き アロエをかじり 靴ひもを結びなおして それを見た 月だ 夜を感じ ぶらぶらと走り ぱちんと割る そりゃないぜ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月に発狂す 163 名前:月に発狂す[] 投稿日:02/11/01 02 39 ID oXeg36uF 月についてなど 何も語るな あれはただの石だ 月についてなど 何も語るな お前なんかお呼びじゃない お前はドクロについて語るべきだ お前の中にある その 月だ お前はドクロについて語るべきだ 月という字を お前は食べろ カルシウムという字には 何の意味もないんだぜ カルシウム(という字)が光りはじめたなら あるいは月としての意味 があるかもしれないじゃないか大変だ! 俺は出る! 月へ向かって 叫ばずにいられない 来た! 来た! 血流の逆流が! 狼男とは こんな勢いか 狼男とは こんな勢いで 何かを食らうのか 血がすべて陰茎に流れ込み 亀先が満ちる月を亀さす 叫ばずにいられない! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 世界はミルクのあかるさで 165 名前:世界はミルクのあかるさで[] 投稿日:02/11/01 11 04 ID El1N11Ps ここは とても夜だから 僕の姿も 消えてしまった これが世界なんだね 光が無くても 光が在りすぎても 存在は まぼろしだったように しかし僕は 叫ぶことができる しかし僕は 叫ばなかった 闇の空に 白くてまるい穴 どうして気づかなかったんだろう それはずっとそこに在った 穴の向こうに光が隠れていて 僕はそれを手招いた こっち こっちだ 穴からミルクのような 白い光がとろけて溢れ 一筋の糸を地上に落とすと 燦と弾け この山頂を照らし出す 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 十五夜 167 名前:十五夜 [] 投稿日:02/11/01 17 02 ID 7rIawKtp 色のない世界 月夜の照らすあやしい光に誘われて うさぎは餅つき、白くなる。 宴はたちまち、広くなる。 今宵も赤目は色気づき、遊び好き 宴のあなに引きずりこむ。 すでに我慢の限界 星たちの目、笑うススキを尻目に 狼は月に牙むき、吠えつづける。 遠雲はふいに落ちつき、そら覆い隠す。 今宵も宴に気付かず、持ち帰れず それでも諦めず、つぎへ見送る ツキに見放された、狼の群れたち 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月ひとしずく 168 名前:月ひとしずく[] 投稿日:02/11/01 19 58 ID /eQAW7Fq 月を仰いで息を吐くと すぐそばにいた女が笑顔をこぼした ひとごみの中で息もせずに 還るべき水の部屋へ 逃げ道を探す とどまることのない愛の名に充たされた瞬間 ほんのひととき しなだれた葉に涙をそそぐ あの頃を悔やみだすときりがなくて ずっと隠し持っていた散りゆく予感 月が別れを嘆き謡う くたびれた花にも見える華やかな季節 さあ、ここで深呼吸 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 愛? 169 名前:愛?[] 投稿日:02/11/01 20 16 ID /nTgnIws 太陽さん。 あなたはなんのために燃えているのですか? なぜそんなに爆発したりするのですか? どうしてそんなに光るのですか? 誰かに命令されて? それとも、自分の意思で? 教えてください。 知りたいんです。 あなたはどんな言葉を使うのですか? あなたは何を食べているのですか? あなたは生きているのですか? あなたは――― 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 夜空の帝王 172 名前:夜空の帝王 1/2[] 投稿日:02/11/01 23 38 ID O8m8E6SW 空の月には興味が無い あれは夜を司る暴君だ 淡くまたたく北アメリカ星雲 海上で長寿を約束するカノウプス 密やかな者たちを月光で押し潰し 星界を一人で無法に横切るのだ 銀河に泳ぐM19の儚い夢を忘れる事ができない 赤い星のアンタレスが橋頭保を守る限りは それにあの汚らしい音 月の丸く膨らんだ時に 空より響く粘着の雫はどうだ 夏の夜の陽気に負けて 自分の力を押さえ切れずに その身へジクジクと月光がたまる やがては黄色く濁り 表面に染み出して 地上に届く程に長く糸を引いて滴るのだ 173 名前:夜空の帝王 2/2[] 投稿日:02/11/01 23 39 ID O8m8E6SW 強欲な者はバケツを手に取り それをすくい取りにゆくという 谷を越えて森を渡ると 妖しい物音と影がさしてくる 見れば月光に捕らわれた猛獣が 雄叫びを挙げて逃れようとしているではないか その剛毛には汚らしい月の雫が張り付き 巨体を震わせても逃れる事ができない いやむしろ、より深く絡め取られてゆく 暴君の手にかかり救われた者はいないのだ! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 誕生日 178 名前:詩人に梔子[] 投稿日:02/11/02 00 16 ID cY4Hse8q 「誕生日」 こんな晴れの日には死にたくなる 世界の隅々までが 青 誰かが咎めたわけではない 認めたわけではない ただ 青 嫌になるぐらい 惨めになるぐらい 貪欲な色の空 放物線を描いて消えた僕達の世界 今日はその弔いの日 人差し指を銃口に 親指を撃鉄に そして眉間に狙いをつけて どん 音が響いて 気が付いた ああ 生きてるんだな 俺 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月ノ光命ヲ照ラス 179 名前:月ノ光命ヲ照ラス[sage] 投稿日:02/11/02 00 32 ID sY7FkOzD は 今夜も天空にあって この地上世界を その青白い光でやさしく あまねく照らしている 誠心なるものも 唾棄すべきものも 静かに ただあいまいに タンザニア ルアハ国立公園 広大な草原の一角にそれは横たわっていた 昼間自動小銃で穴だらけにされた いくつもの象の亡骸 牙を根元から抜くために 顔は削ぎ落とされてない すでに何を見ることもなくなった 顔のない生命の殻をも 月はやさしく照らし出す 180 名前:月ノ光命ヲ照ラス・続[sage] 投稿日:02/11/02 00 34 ID sY7FkOzD 奄美大島 金作原原生林 ヒカゲヘゴの根元にある鉄の檻は ハブを捕らない厄介者を 根絶やしにするための罠 閉じこめられたマングースは せわしなく動きながら 自分の運命を呪い 頭上の月を仰ぎ見る 巨大な羊歯の葉からもれる月光が この顧みられることのない生命をも やさしく照らし出す ニューヨーク 世界貿易センタービル跡地 グラウンド・ゼロ近くにある 慰霊所には あの日生命を懸けて 階段を駆け上がり 無念の叫びをあげた 消防士たちの遺影が いくつも飾られていた 生命を救うことをあきらめなかった生命をも 月はやさしく照らし出す 181 名前:月ノ光命ヲ照ラス・続[sage] 投稿日:02/11/02 00 35 ID sY7FkOzD 月は 今夜も天空にあって この地上世界を その青白い光でやさしく あまねく照らしている 生と死のいずれをも 分け隔てなく 静かに ただあいまいに 182 名前:179[] 投稿日:02/11/02 00 38 ID sY7FkOzD 179 コピペ失敗しますた は 今夜も天空にあって ↓ 月は 今夜も天空にあって ですた。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 5 6 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/424.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ 赤いソファー もっちりとした手触りの粘土の塊 それを適当な大きさに指で引き千切る 大体の凹凸は決まりきっているから目を瞑って出鱈目に ぐにゃぐにゃと足で揉んだ ぐりぐりと指で穴を開けた ぐいっと両手で捻りあげた 仕上げに頭突きをかました パチンと指を鳴らして目を開ければ人の出来上がり ぷうと大きなおならをして ふうと小さく溜息を吐いて 所在無く目を泳がしてから 四つん這いになってもう一度 ぶうと大きなおならをして 這い回ってどこかに行ってしまう 俺は人を探しに行くでも無く 部屋の中心にある大きな赤いソファーに腰を下ろした 昔 人には二つのタイプがいた 俺の脛には硬く丸く縦横斜めに可動する出来物が数粒ある 表皮と肉の間のそれは丁度魚卵のイクラ大で 俺は脛を人に触らせて反応を見るのが趣味だった ぎょっとして手を引っ込めて二度と触らないタイプと 指先でコロコロと転がしていつまでも触るタイプがいた 出来物を可愛がるように何度も触った乱暴な女を思い出す 恋人にはなれなかったが俺はその乱暴な女がとても好きだった 気になって病院に行った所 稀にこういうものが出来る人がいるとの医者の話だった 「勝手に消滅する場合もあるし増えていく事もあるし 良く動くから良性である事は間違い無いんですけれど 何しろ原因不明でありますから まぁ はっはっはっ」 と医者が言いながら何故か笑うので俺も笑った 原因不明とは便利な言葉だなとヘラヘラと笑った そう言えば乱暴な女の恋人は左の眉毛が異常に太かった 大きさは額の半分を覆う勢いで濃く長く太い毛が内に内にカールして 全てが絡まったモジャモジャの物体は巨大な黒い毛虫のようだった 病院に行っても俺の脛と同じく原因不明だった 恋人の事を乱暴な女は 「やつの眉毛は繭化しているのだ 今に眉毛はぶるぶると震えてぱかっと割れるのだ そして美しい異国の蛾がバサバサと飛び立って行くのだ やつは分別わきまえず大それた事をしようとしているのだ」 と嬉しそうに話していた 乱暴な女は恋人に俺の脛の事を 「やつは脛に無数の卵を隠してやがる 今に脛はぴきっと亀裂が入って裂けるのだ そして豆粒大のひよこが生まれぴよぴよと足を彷徨うのだ やつは分別わきまえず大それた事をしようとしているのだ」 とか何とか言っていたに違いない 乱暴な女の顔や声をはっきりとは思い出せない 乱暴な物言いで事ある毎に挨拶だと言って俺を殴った 乱暴な女が手をあげた時また殴られると思って目を瞑ると 乱暴な女がくっくっと笑いながら俺の頭に止まった羽虫をつまんで潰した 赤いソファーから立ち上がり伸びをして下を向く 数え切れない人々が撫でてきた脛を見る 何度も触らせる内に表皮が擦り切れて 剥きだしの出来物が一粒 今にも落ちそうだ 窓の外を見ると這い回る人が二人 頭をぶつけ合っている 俺はそれを止めに行くでも無く作業に戻る 粘土の塊から引き千切った欠片で新たな人を作る 出来ればどこかに行ってしまわない人を 出来れば這い回った後立ち上がりゆっくりと歩き出す人を 出来れば赤いソファーに腰掛ける俺に寄り添って深く深く腰掛ける人を 626-629 名前:赤いソファー [sage] 投稿日:05/02/28(月) 13 22 38 ID qX+poiKr 【コメント】 631 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/02/28(月) 19 17 43 ID jQdD/FCT 626-629 赤いソファー 構成の上手さ・・・ 「行為→休止→回想→再開」+「男視点→女視点→男視点」 奇想と、その描写に徹する一人称の哀感の組み合わせも豊かさを生んだ。 でもなにか引っかかる。人をつくるという行為、身体の徴、女の思い出、なにか上手く繋がらない。 構成の面でも例えば「昔 人には二つのタイプがいた」という言葉が改行と空白により転換を担う割には 以下でその二つのタイプの重要性が十分述べられていないと思った。 構成しよう、構想しようという意識が足を引っ張っているんだろうか。 意味ありげでピンとこないメタファー(だと思うんだけど)等、なにかちぐはぐしている。 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 1点 626 :赤いソファー 1/4:05/02/28 13 22 38 ID qX+poiKr 芥川竜之介の作だとも言う、赤い帽子の女を思い出した。 白人金髪といえども、留学生の立場から愛すべき田舎娘と見えるから不思議だ。 670 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 46 56 ID ym9P+Xt5 △1点 626-629 赤いソファー イメージの繋がりが心地良いです。 散乱するディティールに統一性・方向性が欲しかったなぁと感じます。 672 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/03/10(木) 22 54 31 ID eonNgoV3 1点 626-629 赤いソファー とてつもなく不恰好なそのイメージが人間をあらわしているんだろう、心象として。 ちょっとつかみづらい詩ではあるけれども。 613 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 11 51 38 ID ncXFc4g7 626 赤いソファー 面白い。。とにかく面白い。 粘土で創造する対象というイメージが物凄くいいです。なんというかどっしりした 変な手触りがある。少しあったかくて、顔が歪んでて、、メアリーポピンズのどっかに、 ぐちゃぐちゃの粘土の塊のおばさんがエプロンをして出てきてたのを思い出しました。 (誰かの奥さんなんだけど、怒りっぽくて横柄で、とても変だった。) おならをするところがリアリスティックでとてもいい!! 出来物の挿話も、乱暴な女もとても効果的です。 二つのタイプの一行については、園川氏と一緒で、これ いらないんじゃないかな? 「俺の脛にある出来物を可愛がるように触わった乱暴な女を思い出す。 恋人になれなか・・・」 あたりを冒頭に持ってきて、推敲してみるのはどでしょうか? 619 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 45 51 ID ED5LueCG 626-629 赤いソファー おもしろく読ませていただきました。「出来物」の描写にはうひーとむずむずしてしまった。 わたくしは「二度と触らないタイプ」ですな。で、この出来物は「乱暴な女」を記憶から引っ張り出す 効果的な小道具にはなってますが、その後、印象がつよいだけに余ってしまった感があります。 「粘土」と「赤いソファー」と「乱暴な女」の残像が「俺に寄り添って」「腰掛ける人」に 収斂していくさまがみごとなだけに、「出来物」が「出来物」のまま終わってしまったのが心残りのような気がします。 637 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:05/03/12(土) 01 45 51 ID jIp0Me/V 失礼します。「赤いソファー」を書きました。 読んでくださった方々、ありがとうございます。返信です。 園川さんの言うように(リーフさんも言うてたけど)『二つのタイプ』の所は何だかなーと思います。 リーフレインさん、二回も面白い言うてくれてありがとう。・゚・(ノД`)・゚・。 ななほしさん、その本のお話、気になります。 ゼッケンさん、足の脛のコロコロ、実際持ってるんですが大体が嫌がるタイプですね。。。 大木人さん、何と言うかぷっぷっと飛ぶ意識(場面)を書きたかったりもして錯乱はどうしてもかもです。 でも、そういう私の考える錯乱では無く文面がややこしい場合による錯乱は単純に力不足ですね。 イメージ心地良くて良かったです~ ameさん、人間は不恰好で醜いと思ったり。根本では這い回りを望んだりします。 MUJINAさんはAIだったのか。。。カノープスさんの評、読みたかった。。。 今回投稿された方々の詩はちゃんと読んでないのでこれからその内読むのです。 皆さんお疲れ様でした。チャンプのまーろっくさんおめでと。準チャンプさん誰でしょう。 【得点】 5点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 大木人 ◆hMyRGSodPk:1点 ame ◆yUHAxrOw2c:1点 ■▲▼ グッバイサンキューMr.Comedian 3/20 春がやってくる 梅はそろそろ桜にバトンタッチだ この頃の桜は咲くのが早い なあ あんたもそう思うだろ Mr.Comedian 夜の8時はそりゃ面白かった 僕らはTVの中に吸い込まれていった 僕らはあんたと あんたも僕らと 一緒に歩いてたんだなあ この日本を 形ある物は― という月並みな言葉が 今は身に染みてわかる 3月終わりの晴れた空に 同情と哀情と押し付けがましい友情を TVの中から裸足で飛び出し お決まりの文句を言いながら歩き出した もうTVの中は蛻の殻 僕の笑い顔は黒鏡の中 グッバイ サンキュー Mr.Comedian グッバイ サンキュー Mr.Comedian 632 名前:グッバイサンキューMr.Comedian 3/20 [sage] 投稿日:05/02/28(月) 23 52 31 ID ABqDq2JP 【コメント】 613 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 11 51 38 ID ncXFc4g7 632 コメディアン コメディアンという架空の人物に語りかけることで、本人を描きだした小品。 形ある物は一 という月並みな言葉がどういうふうに身にしみてわかったのかが 知りたいところです。。 620 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 47 30 ID ED5LueCG 632 グッバイサンキューMr.Comedian 3/20 月曜日、ともだちはたけちゃんマンとブラックデビルのことばっか話すようになって、 話題についていくためにある日私もついにチャンネルを変えたのでした。ごめんなさい。 でも、ノスタルジーに浸るにはまだ言葉が足りない。これは抑制ではなくて不足じゃないでしょうか。 ■▲▼ 紙切れ 人について書こうと思う。 とあらためて意識するとアともウンとも書けぬ。 3時間40分も書けぬ。 ので、もう書いたことにしよう。ね? まだ書いていないだけで どうせ 人が読んだときにアァ、これがワタクシなのだ、という詩を書く日がやってくる。 それは 地下鉄に降りる階段への一歩手前、針のない腕時計を睨みながら 今日が昨日にならなければ、明日はやってこないのだとつぶやく ぐらい当然のこと。 分かりきっていてあとは待つだけなのだから、 その間、ひまつぶしに書いた後のことを書く。 まず、どのようなものを書いたかというと、 詩というには少々破廉恥であって、 ルネサンスの画家がご婦人方の裸を描きまくったのに似て、 もはや詩というより詩のかたちをした人で、 増える。どんどん増える。ネットで、居酒屋で、した後の寝物語で、子供たちの枕元で。 粗悪品の練炭が燃えずに目覚めた車内で、ライブドアの社長室で、ダッシュで逃げる最中の警官たちの間で。 そうして増えて海を渡り、 史上初、詩でオスカー獲得、 ついでノーベル賞を総なめ、 バチカンの法王とチベットのラマから感謝状、 NASAが無料で月に招待(ハネムーンは月ですよ、だから結婚してください)。 国連総会全会一致で南極大陸を作者に贈呈。 火星初の有人基地をzekken-1と命名。 いきおいチキュウ大統領に就任 したところで、マジ恥カキ妄想癖辟易 with 晴天の霹靂 真昼の月反転し、ちゅるんとぼくを見た 宇宙よ、そんな片目でぼくを、人を、発見するな。 ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ 自称詩人独居老人孤独死、管理人が発見、死後三ヶ月。 机の上には「入」と書かれた小さな紙切れが一枚。 最後の贈り物だ その紙切れをおでこに貼って鏡の前に立ちたまえ きみにも「人」が見えただろう。まぬけしか見えなくとも いっこうにかまわない。違いはない だが、それ以外に見えているそれは 人でなしだ。ご愁傷さま そろそろ無駄口も切り上げる 世話になったな、へのへのもへじども ほら、 あの世も人でいっぱいだ! わたしたち、あなただけが好きです。 にこりと笑っていた。 633-635 名前:紙切れ [] 投稿日:05/03/01(火) 13 18 14 ID qjHKYM9k 【コメント】 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 1点 633 :紙切れ 3の1:05/03/01 13 18 14 ID qjHKYM9k ストレートに人に付いて考えた。ご苦労様です。お疲れ様です。 672 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/03/10(木) 22 54 31 ID eonNgoV3 3点 633-635 紙切れ この詩の締めがきちんとしているおかげで助かっている。 どこまでも左右にぶれ続けていたこの詩は、前半はどこに行きつくのかわからないようになっているが、 最終連に向けてきちんとまとまっていく。 「人」をお題にした作品の中ではかなり変化球だけど、 今回の変化球はちょうど良いゆるさのカーブでした。 613 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 11 51 38 ID ncXFc4g7 633 紙切れ 詩というのは少々破廉恥であって ってなあいいなあ。物凄く同意しますーーー。 その後の爆発も、カタルシス。。 懐かしかった √2。 忘れかけてましたよ。そんな数字。 620 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 47 30 ID ED5LueCG 633-635 紙切れ 夜中の思いつきを思いつきのまま投稿するなと何度言えば以下略。作者の露出癖にも辟易。なんちて。 638 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/12(土) 13 10 01 ID ZD7c6Gyv みなさん、おつかれさまーって、次のお題でもう続々と投稿されている。はえー。 紙切れ書きました。Ameさん、3点もありがとうございます。びっくりした。 ななほしさんにもまた点もらっちゃった。葉土さんにはカタルシスなんて言葉も貰って、 しばらく余韻にひたっていたいさ。。。 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ame ◆yUHAxrOw2c:3点 ■▲▼ 陽とヒト 光で満ちた場所に集まり それを奪い合い 砂を撒き散らし そこは永遠の暗闇へ 照らすのは炎の灯りだけ 見えるのはヒトの痛みだけ 陽とヒトは出会わない その炎が消えるまで すべてを燃やし尽くすまで 636 名前:陽とヒト [] 投稿日:05/03/01(火) 14 15 59 ID nrqgUWzc 【コメント】 641 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/04(金) 12 46 12 ID Wo9JdjJb 636 陽とヒト 一連面、主語「ヒト」を省略することにより話者は主語との距離をゼロにしている。 二連目では省略をやめ主語との間に距離を作る。 三連目では「ヒト」に「陽」を対置することにより、話者は主語との距離をさらに広げ、より客観的位置に退く。 この作品の読みにくさはなんだろうと考えたとき、最小限の言葉で書こうとし、しかも 似たような語が多いからだと思う。例えば1連目の「光」は3連目の「陽」のことなのだろうか等。 話者の発語位置はうまく移動しているが、描写自体に情報量不足があり、混乱する。そこが残念だった。 642 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/04(金) 12 47 42 ID Wo9JdjJb 641 一連目取り消します。読み間違えたようです。 614 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 23 24 ID ncXFc4g7 636 陽とヒト 悲観的でっせ。。。 620 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 47 30 ID ED5LueCG 636 陽とヒト マトリックス三部作か? ちがいますか、そうですか。 一連目は雰囲気あるんですけど、そのあと、イメージはあるんだろうけど言葉が続きませんでした。 濃密な闇をつくりだしてほしい。 あと、「その炎が消えるまで」の炎は人工の炎ですか、陽の炎ですか? これで作品の意味がまるで違ってくると思うんで、よろしければ教えてください。 ■▲▼ 夜、霧の中に・・・・・・ 夜、一人 街を歩きます。 街灯の光が円を描く曲がりくねった道を 背中を伸ばして歩きます。 冷たかった夜の空気は 私の熱でひんやり心地良く、 怯えていた闇の中に 私はぬっくりと溶け出して、 夜の一部になっていきます。 「寂しい、さびしい、サビシイ、 誰か私を見てください。」 「触らないで、さわらないで、サワラナイデ、 誰も傍に来ないでください。」 ぼんやり浮かぶ街灯に引き寄せられて、 白い月に憧れて、 風に騒ぐ木々の音色は怖いのに聞きたくて、聞きたくて、 だけど、嬉しく憩うのは 人の言葉と人の肌。 傍らにある貴方の肌に頬を寄せ、 ささやかな言葉を微笑みと一緒に交わしているのに、 どこかでかすかに想うのは、 一人歩く夜への誘い。 公園通りの道端に、石ころが一つ落ちていました。 あれはきっと私です。 隣にあった雑草は、きっと貴方なのだと思います。 638 名前:「夜、霧の中に・・・・・・」 [] 投稿日:05/03/04(金) 10 43 40 ID o/OAyGUW 【コメント】 663 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/09(水) 13 43 57 ID ggY+FGQy 638 「夜、霧の中に・・・・・・」 孤独とかぬくもりとかいう運命があって、その間に黙している私たちがいる。 石と雑草を慈悲を持って見つめる夜闇はこの作品を読む読者の心だ。でもそんな夜の沈黙に比べれば、 「寂しい、さびしい、サビシイ、誰か私を見てください。」とか 「触らないで、さわらないで、サワラナイデ、誰も傍に来ないでください。」とかいう表現は浅く力が無いように思う。 行頭の空け方も大げさ。でも最終連は良かったと思うし、そこにたどり着くまでの言葉の積み重ねも成立していたと思う。 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 3点 638 :「夜、霧の中に・・・・・・」:05/03/04 10 43 40 ID o/OAyGUW ちょっとぞくぞくする早春の公園。夜の空気。 670 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 46 56 ID ym9P+Xt5 △1点 638 「夜、霧の中に・・・・・・」 孤独が実感的に描かれていて、読んでいて伝わってくるものがあります。 ちょっと平板な感じも拭えませんが、まとまりのある詩だと感じました。 614 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 23 24 ID ncXFc4g7 638 夜、霧。。 解かりやすいけど、少々あざとい。 620 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 47 30 ID ED5LueCG 638 「夜、霧の中に・・・・・・」 なるほど、人って相反するものを同時に求めるものなんですね。 で、「石ころ」と「雑草」が分からないんです。つつましやかなイメージですよね。 それといっしょにいながらも「一人歩く夜」を想う「私」の隠された情熱というか自由への志向とが むすびつかないんです。これは直観で分からなかったらもうどうしようもないんだろうな。 634 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:05/03/11(金) 22 59 15 ID Fi5+hDYu 今回、「夜、霧。。」書きました。。実あ前日に、乙女チックな詩サイトで 痛い詩を読みまくってたところでして。。で、痛い詩についてちょっと考えていて 書いた詩です。つまり、痛いって部分は、その詩を書くための動機にあたるような 気がするんですよ。ただ、その部分を生のまま出すから痛い。動機は大事だから それを暖めて、雛にしないといけないんだろうなあ。。その辺の境目ってなあどこに あるんだろうか?ってなことを考えていたら、ああいう乙女チックな詩になってまいました。。 お恥ずかしい次第です。。 ななほしさん、大木さん、加点ありがとうございました。 評を下さったみなさん、ありがとうございます。 ゼッケンさん あれは、「人間が意識的に自我を持った瞬間から、孤独と付き合っていかないといけない。 それはとても寂しくて、一人では生きていられない、しかし、自我と世界とを一人で対峙させる瞬間も希求する。」 というテーマで書いてあります。そして、最後の連は、その其々の自我意識は 道端の石ころに過ぎないし、それは全ての人間が一緒であり、お互いが石ころであることが 逆に救いである。という内容のつもりでありました。。。 MUJINAさん AIソフトですか。。実に理詰めな評を書く人だと思ったらやっぱりそうだったんですね。。 匿名性が命の掲示板ですから、無問題です。ばんばん書いてください。w 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 大木人 ◆hMyRGSodPk:1点 ■▲▼ 人の切なさが私狂わす それでも共にはなれない生き物よ あなたがいて わたしがいて 時折むずがゆくなるけど それが人 時折悲しくなります あなたがいて わたしがいて でもやはり別物 ともにはなれないのです このイミわかるでしょうか? 詞の言葉 沢山のイミと共に どんなイミかと言われても あたる人はかなり少ないと思われる 人の解釈沢山で うぬぼれですがイミは沢山並びました 639-640 名前:名前はいらない [] 投稿日:05/03/04(金) 10 55 56 ID bxPrMYiw 【コメント】 663 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/09(水) 13 43 57 ID ggY+FGQy 639-640 ではなぜ私たちは書くのだろう。 そしてこの語り手にとっての書くことの意味とは? という作品。 666 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/03/10(木) 01 15 05 ID 8UvUh9iW 2点 639 :名前はいらない :05/03/04 10 55 56 ID bxPrMYiw わかるという……うそつき。わらないという……うそつき。 わからないこと……わかっています。 614 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 23 24 ID ncXFc4g7 639 無題 思わず書いたって雰囲気ですね。 気持ちは伝わりますが、詩としては構成不足ですーーー。 621 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 48 19 ID ED5LueCG 639-640 639はタイトルのない詩で、640のそれは639というタイトルのついた詩と思うことにした。 謎かけ編と解決編というのかな。前者でそれっぽい雰囲気で書いといて、 続いてひとをくうのがおもしろい企みのような気がしました。で、いちおうイミの方も。 キスして抱き合ってたらそのうちに融けあってひとつになるんだろうけど、その前におなか減っちゃうんですよね。 そのままじゃ外にも出れないから、服を着てさ、まあ、それの繰り返しです。どう、当たった? (って、この作者さんはそういう正解があると言っているのではないわけで) 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ Take me out. ははの ほうちょうは ひどく つめたいです かみと ぺんと わたしの うごく うでが あれば たいようの あたらない しずかな こかげの なかで まっさらな よるの かけらを かきならしながら わたしは だれを うらめば いいの? ゆきの ふる なごやの まちなみは きれいですか? ふじの いただきから のぼる あさひは きれいですか? あなたの きっと たいせつな ものは なんですか? 643 名前:Take me out. [sage] 投稿日:05/03/04(金) 20 57 37 ID wN6Xj8qg 【コメント】 661 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:05/03/09(水) 12 18 52 ID ggY+FGQy 643 1連目は3つに分けることが出来るだろうか 1.ははの ほうちょうは ひどく つめたいです 2.かみと ぺんと わたしの うごく うでが あれば たいようの あたらない しずかな こかげの なかで まっさらな よるの かけらを かきならしながら 3.わたしは だれを うらめば いいの? 2の文脈から逸脱した3が1と結びつき、彼女の抱えた暗黒を垣間見せる。 「母の包丁」から詩的幻想へと逃避した書き手の意識が「怨み」によって現実に立ち返る。 逃避と対決の葛藤に翻弄される詩人の意識が現実と幻想の混沌を生むのか。 4.ゆきの ふる なごやの まちなみは きれいですか? ふじの いただきから のぼる あさひは きれいですか? あなたの きっと たいせつな ものは なんですか? 彼女はもう雪の降る名古屋の街並も、富士の頂から昇る朝日を見ることもない。 なぜなら彼女はもうこの世の存在ではないから。彼女は母の包丁に刺されて死んでしまったから。 僕は書かれていない事を読んでいるだろうか。でも彼女はきっと彼女の大切な景色をもう一度見たいと思ってる。 それがこの問いかけの意味であり、この作品の題の意味だと思えてならない。 669 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 45 23 ID ym9P+Xt5 ○2点 643 Take me out. ひらがなのリズムが、ひんやりとした文章にマッチしていて独特の効果を生んでいると思います。 2連目の急転、「なごや」「ふじ」という唐突な詩の広がりには、世界に偏在する言葉が形になっていく感覚を覚えます。 リリシズムにぴりりと痺れてしまいました。 最後の一行の問いかけには少し違和感も感じられ、他の表現で締められたのではと少々残念です。 豊かな詩情に2点です。 614 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 23 24 ID ncXFc4g7 643 Take me out 恨みたいときはうらみなはれ。。自分に八つ当たりせんよにね。 621 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 48 19 ID ED5LueCG 643 Take me out. 「ははの ほうちょうは ひどく つめたいです」。すごいなあ、この一行。 ノーマン・ベイツの独白もかくやの愛憎が渦巻いてて。 あとは、なんだろう、遠距離ですか? たいへんですよね。 へえ、名古屋から富士山って見えるんだ?(自分がなに言ってるのかもう分からない、ごめんなさい)。 【得点】 4点 園川 ◆nWfXpQxHHM:2点 大木人 ◆hMyRGSodPk:2点 ■▲▼ おべんきょうのじかん 20万年の歴史があるわけだ 東アフリカの原野に 彼が二本足ですくと立ってから その背骨の弧が緩やかになる過程で 裸のクリーチャーは量から質への劇的な転換を図った 広大な地平から 安穏とした庭へ―― 幾つかの種を蒔く やがて大地の割れ目から顔を出す 貧弱だが真っ直ぐな苗を 彼らは慈しみ 過剰なほど大事に守り育ててきたのだろう ―――――舞台暗転 君とのささやかな暮らしは 「こうしてほしい」や「それはいや」 の言葉が定期的に飛び交う 成長の無い輪廻だ 此処には豪華な大理石のテーブルや ぴかぴかに輝く赤い車は無いし ましてや広大な土地など持っていよう筈も無く ただ この狭い劇場に 脈々と流れる「生」の 時にかったるく 時に衝動的で 時に平衡感覚を失う程の喜びに満ちた空気が 漂っているだけ ああ 今日も君に「おやすみ」の挨拶をし 布団にくるまって 同じ明日に思いを馳せるのだ それでも僕は幸せだ それは間違いのない事実だ 僕は幸せだ それは間違いのない事実だ――――― 東アフリカの原野で 裸の彼らはただ見据えている 視界を遮ることなく 天の全てを染める夕日を背に どこをみるという訳ではない どこまでも見えるのだから ただ ひたすらに 見据えている 時間も 花も 昆虫も 石も 木も 虎も 象も ほら穴も 山も 海も 地球の 太陽の 星の 宇宙の その中から 644 名前:『おべんきょうのじかん』 [sage] 投稿日:05/03/05(土) 00 26 50 ID F2OmkC15 【コメント】 614 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 23 24 ID ncXFc4g7 644 おべんきょうのじかん 人類の歴史と、個人生活の対比の妙。 ただまあ、センチメンタルな憧憬が漂ってます。 621 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 48 19 ID ED5LueCG 644『おべんきょうのじかん』 これは、タイトルと出だし、それ以降の部分で作者さんの気分が変わってますよね。 タイトルと出だしはちょっと斜に構えるかなという雰囲気だったのが、 三連目からは日常の風景を愛しみながらも、たまに顔を覗かせる冒険への欲求とでもいうものが せつなくもどっしりと書いてある。文章がうまいだけに、ここらへんの全体としての仕上げにも 手間をかけてほしいです。 628 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. [sage] 投稿日:05/03/11(金) 18 30 16 ID npxmJYb8 えーと初めまして、になります。 今回『おべんきょうのじかん』という作品を投稿させていただきました ヒゲルドと申します。 1点でしたが、この結果は納得の一言です。上位の方々の詩との差を自分でも はっきりと感じましたので。それよりも皆さんの秀作を読ませていただいた満足感の 方が圧倒的に強く、なんだか幸せであります。やっぱり詩はいいなあ・・・・。 読んでくださった方々、評価してくださった方々有難うございました。 ちなみに前回が初投稿で、『健全な遊戯』という作品(こちらは2点貰いました) を書かせていただきました。合わせて御礼申し上げます。 >ゼッケンさん 数ある作品の中から何故自分の拙作のみを選んでいただいたのか解かりませんが、 とても励みになります。自分は本格的に詩を書き始めてからまだ日が浅いので これからもっともっと勉強してよりよい詩を創っていきたいと思います。 ありがとうございました!! 【得点】 1点 ゼッケン ◆DgT0G2eW4I:1点 ■▲▼ 今や無人である 覚えているかい? あの階段の踊り場の手形 塗りたてのペンキに残した僕たちの印 裏の空き地に転がってたオルガンの 音ならぬ音 クラス替えの時に取り合いして壊したカンペンが 少し震えてたんだ 恐竜よりも大きな影が空き地を飲み込んで ここはいつも周りより早く夜になって 空を不安そうに見上げるから 二人分の鞄をもって 夕焼けの中へ駆け出したんだ 消えかけた手形に 大きな掌を重ねてみた 消えてしまったのは 君よりも僕自身だ マンションの伸びていく影が 駐車場のコンクリートに昼と夜の境を引いていく 踊り場のペンキは 既に 全て剥がれ落ちている 645 名前:「今や無人である」 [sage] 投稿日:05/03/05(土) 01 07 29 ID lDJ1/KRu 【コメント】 670 名前:大木人 ◆hMyRGSodPk [] 投稿日:05/03/10(木) 16 46 56 ID ym9P+Xt5 △1点 645 「今や無人である」 感傷的な心象をきちんと言葉にしているなと感じました。 終盤の展開に物足りない印象があるのですが、少し背伸びの1点ということで。 614 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/03/10(木) 12 23 24 ID ncXFc4g7 645 今や無人である ペンキの跡に象徴される人と思い出。 そこはかとなく漂う寂しさが気持ちがいいです。 621 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:05/03/10(木) 18 48 19 ID ED5LueCG 645 「今や無人である」 三連目、「空を不安そうに見上げる」君を「周りより早」い「夜」の中に置きざりにして、 「僕」は「二人分の鞄をもって/夕焼けの中へ駆け出した」んでしょうね、きっと。 そこで「君」はなんらかの理由で「消えてしまった」と。その喪失感は、 「大きな掌」をもつ大人になった僕の内部は「今や無人である」とつぶやかしめるほど。 ということかな。四連目が唐突すぎる気がしました。 【得点】 1点 大木人 ◆hMyRGSodPk:1点 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/386.html
前へ ← 1 2 3 作品 ■▲▼ たゆたう 出せない手紙が部屋に満ちて その上でぼくはぷうかぷうか浮かんでいるのです もうすでに 窓は深く海中に沈み込み かろうじて 外から聞こえてくる笑い声と 時折団地の向こうを走る電車の音で まだ間に合うと自分に言い聞かせるのです 部屋は暑く 換気もきかないので ダラダラと手紙に汗が染み込んで 滲んだインクで 濁った波間に揺れて 上部だけを僅かに覗かせた扉を 横目でぼんやり見つめていると あの向こうには誰かが立っていて ノブに手をかけているんじゃないだろうかと 不安に息を殺すのです 聞いてください それでもここは どろりとした海中に潜ると すぐに光は届かなくなり 腐ったような異臭に身を包まれますが 膝を抱えると とくんとくんと体が揺れて とても心地よいのです 聞いてください それでもぼくは いつか 手紙の海にすっかり溺れてしまう前に 扉を開けて欲しいのです 409 名前:『たゆたう』 1/2[sage] 投稿日:04/06/28 12 37 ID t7wUechl 410 名前:『たゆたう』 2/2[sage] 投稿日:04/06/28 12 37 ID t7wUechl 【コメント】 426 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/30 09 09 ID 7JYsTx0l 409 たゆたう ゴメン。392の「目覚めず、されども」を読んだあとなんで、この詩はそのエピゴーネンに 見えてしまう。作者の意図はさておき、海、手紙が部屋に満ちる、夢見心地など、イメージが だいぶかぶっている。これは偶然なんだろうけれど、「目覚めず―」が秀作なだけに、だいぶ 損をしている。こうした投稿順の掲載ではなく、一斉に載せる雑誌の投稿のような形式であったなら この詩の評価も決して悪くないのだけれど、うーん、難しい。 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/07/01 02 17 ID 0pavaQ5Y 3点 409 :『たゆたう』 1/2 :04/06/28 12 37 ID t7wUechl 手紙がこんなにも危険なものとは……ガラスのような鋭さがある。泥沼?? 434 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/02 00 46 ID j7IE83tl 寸評の補足です。 409-410 たゆたう これも前回の私の寸評はよく読めていなかった。 「手紙の海」はいろんなもののメタファーととれるが、私は、文字の世界、言葉の世界、 作者の頭の中の言葉の煩悩に苛まれる一方で、言葉と戯れることで孤独を癒す自我世界、 と取ってみた。部屋の外の世界=他者の世界への期待と不安の葛藤がうまく描かれていて、 いい詩じゃん。前回の寸評では392の「目覚めず、されども」との類比で言いがかりをつけたけれど、 ごめん。お詫びして訂正いたします。 435 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:04/07/02 22 02 ID LVXUME25 【2点】 409-410 :たゆたう 題名どおり、矛盾した思いの渦に迷い漂うような雰囲気がいいですね。 437 名前:雅 ◆joTrwjtjUg [] 投稿日:04/07/02 23 19 ID v/odzkPo 【1点】 409「たゆたう」 ちょっと泥臭い感じと、緊張感と、暑苦しい感じと…色んなものが交じり合ってる。 でも、その割りに凄くすっきりして上手にまとまってる。 その技量はすごい。 442 名前:豆腐[sage] 投稿日:04/07/03 11 33 ID ryEsnbh6 『たゆたう』を書いた豆腐です。 評価してくださった皆様に感謝です。 初チャンプ、嬉しくて嬉しくて。 いや、ホントありがとうございます。 てなわけでお題は「庭」。 〆切は7月10日いっぱいでお願いします。 412 名前:豆腐 [sage] 投稿日:04/07/03(土) 11 51 ID ryEsnbh6 どうもです、『たゆたう』を書いた豆腐です。 評価人の皆様、ありがとうございました&お疲れ様でした。 2回目の挑戦で初チャンプ、嬉しすぎます。 そんで、ちょっぴり恥かしいっていうか、照れるっていうか、 なんか不思議な気持ち。 『たゆたう』は、最初の2行がすぐに浮かんで、よしこれで行こう って思ったんですけど、その後がかなりの難産でして、 いやぁでも、頑張った甲斐がありました。 よし、これからも頑張るぞっと。 【得点】 9点(チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 シオン ◆poetsyov/2:2点 雅 ◆joTrwjtjUg:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ■▲▼ 悲しい手紙 愛というのには縁がない 絶対来ないラブレター いつも届くのは かなししい手紙 愛のこもってない 中傷の文字 絶対来ないラブレター 思春期の夢はヤブレター 親の染色体のせいにし 世の中のせいにし 自分さえいやになる 次の悲しい手紙は 遺書か自分の死亡通知 411 名前:悲しい手紙[] 投稿日:04/06/28 18 54 ID co5LHHOf 【コメント】 411 名前:てるあき ◆DDfwggPC.. [] 投稿日:04/07/03(土) 07 20 ID KVoAKaCs 実は悲しい手紙の作者でした 今お題街 ■▲▼ 手紙を書こう 手紙を書こう 大好きな人に向けて 下手な文字でいいんだ 気の利いた言葉とか言えたらいいけど 「ありがとう」 だけでも不器用な心は伝わるから 手紙を書こう 大切な人に向けて メモ帳だっていいんだ 綺麗な便箋なんて用意できたらいいけど 「ごめんね」 って伝える事が一番大事だから どんなに時代が便利になっても気持ちは伝えなきゃ 思い出す事ができるだろう 大好きな人 大切な人 普段思っていてもいえない事 たくさんある 距離が遠くても 懐かしく思う日がある 手紙を書こう そんな愛する人たちに向けて 君の気持ちが届くように 412 名前:手紙を書こう[sage] 投稿日:04/06/28 22 58 ID IAzaK2Rm 【コメント】 435 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:04/07/02 22 02 ID LVXUME25 【1点】 412 :手紙を書こう 読んでいたらスナオに手紙を書きたくなってきました。 【得点】 1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ■▲▼ もうひとりのぼくへ 突然の手紙 驚いたでしょう 実はずっと前から 気付いていました あなたに ぼくの裏側で色々考えながら ぼくを見ていたもうひとりのぼくに ずっと気付いていました ぼくはどうですか 楽しそうですか 幸せそうですか そうでもないってこと あなたは知っていますよね でもごめんなさい あなたにごめんなさい こんなぼくが あなたをつくってしまった ごめんなさい いつもひとりぼっちの時間は あなたに任せっきりでした 悲しいことがあった日も ぼくは拗ねて眠ってしまって… いつもいつも 本当にごめんなさい ぼくが寝ているとき あなたが泣いていること 実はずっと前から 気付いていました その理由も 悲しみしか知らないあなたは 自分を不幸だなんて思わないと 昔はそう思っていました ぼくはどうですか 楽しそうですよね 幸せそうですよね そうでもないなんて言ったら あなたは笑いますよね 字を書けるのかはわかりませんが いつかお返事を下さい そしてまたいつか 今度はお話をしましょう そしていつか ひとつになりましょう 文字通り あなたの悲しみは ぼくの悲しみなのだから いままで黙っていてごめんなさい そしてありがとう ―もうひとりのぼくへ 413 名前:「もうひとりのぼくへ」 (1/2)[sage] 投稿日:04/06/29 10 56 ID 1gh1ItMy 414 名前:「もうひとりのぼくへ」 (2/2)[sage] 投稿日:04/06/29 10 57 ID 1gh1ItMy 【コメント】 432 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/01 00 07 ID GVZ0BPpc 414 「もうひとりのぼくへ」 多重人格とか分裂症とか、自我の分裂というディープな内容かと一瞬思ったが、中身 はいたって穏当。その穏当すぎるところが私としては不満、かな。人間の表面的な人格 =ペルソナの奥に隠されたもうひとつのペルソナというテーマなんだけれど、いまひとつ 悲しみが響いてこない。もっとふたつのペルソナの間の緊張感や糾弾する内容であったなら、 気配も違ってくる。そうは言っても、これは私の嗜好。自分の趣味を押し付けちゃあいけない ってか。 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/07/01 02 17 ID 0pavaQ5Y 2点 413 :「もうひとりのぼくへ」 (1/2) :04/06/29 10 56 ID 1gh1ItMy 白鳥は悲しからずや、消えぬ影に語り掛ける……手紙 こそ悲しさ……かなぁ 435 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:04/07/02 22 02 ID LVXUME25 【1点】 413-414 :「もうひとりのぼくへ」 「ぼく」を想像すると哀しくなってきます。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 シオン ◆poetsyov/2:1点 ■▲▼ 昼下がりの庭 クレジットカードの明細書 健康診断のお知らせ 同窓会の案内状 そしてあなたからのエア・メール 私という海岸に寄せてきたささやかな言葉たち 「庭の合歓木が葉を落とし始めました。 その一葉が私に向けた私信のように感じられること、 それだけでも幸せだと思うのです。」 ぬいぐるみのポケットを縫う時 白いお月様が見守ってくれていることの幸せ 猫が集まる廃船の眠り 貝殻から聴こえてくる旋律 人は誰しも未来に宛てて手紙を書いている そう思うとき私は方舟の中にいる 415 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/06/29 18 36 ID ouwHlF1W 416 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/06/29 18 37 ID ouwHlF1W 【コメント】 432 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/01 00 07 ID GVZ0BPpc 415 昼下がりの庭 6連からなるが、すべての連の内容、イメージ、技法がバラバラ(少なくとも私にはそう見える)。 最後の連で統合されるか、と期待するも、そういうわけでもなさそう。ただ、第3連や第5連、 とくに「猫が集まる廃船の眠り」という表現、ハッとするほど詩的だねぇ。ビンビンぽえじーを 感じるねぇ。前後の流れがこの部分を生かすようなスタイルになっていれば、最高点をつけられる。 大器の片鱗だけはしっかり見させてもらいました。 434 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/02 00 46 ID j7IE83tl 寸評の補足です。 415 昼下がりの庭 何かこの詩、とても気になるので、再度、全体像を吟味させてもらいます。 ポイントは第6連目の「人は誰しも未来に宛てて手紙を書いている」というフレーズ。 第1連がその即物的な例。第3連が冬の訪れという季節感を出した例。そしてそのまま 作者の幸福観へと話題が移っていき、第4連につながる。この流れが第6連の「私は方舟の中にいる」 というキメ、つまり、生きとし生けるものと同じ時間を共有して生きることの幸せ、というテーマ に収斂してゆく。先の寸評では全部の連がバラバラ、と酷評したけれど、ごめん、言いすぎ、もしくは 私の読みの浅さだった。それにしても、やはり構成面でもうすこし整理したほうがよさそうなのは 確か。なんか、展開が綱渡りのようで、でもそれがこの詩の魅力でもあるんですよね。なんか、よく わかんないけれど、この詩を気に入りました。 415 名前:大木人 ◆KMcEIGIRgE [] 投稿日:04/07/05(月) 22 17 ID BwL+Z6YJ チャンプの豆腐さんおめでとうございます! 審査に参加できなかったのが残念です。 私の作品は「昼下がりの庭」でした。 MUJINAさん、Canopusさんどうもありがとうございました。 MUJINAさんの感じた物足りなさは間違いなく私の推敲不足です。 今回の作品は構想の段階で良いイメージが浮かんだものの、外出前に締め切りに気付いて慌てて投稿したものです。 詰めが甘い作品となってしまったのですが、そのあたりをずばり指摘されたので「ウッ」となってしまいました。 MUJINAさんのひとつひとつの作品について意図を丁寧に汲み取ろうとする批評姿勢には頭が下がります。 次回、自分が審査するときも丁寧な審査を心掛けたいと思います。 では。 416 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:04/07/06(火) 00 38 ID 8BoAhI9+ 415 大木人さん あの、前に何回もチャンプになったことがある、大木人さんですね。過分なお言葉を いただき、恐縮しております。なにせ、こちらは新参者にして、いまだチャンプを取れず、 にもかかわらず、毎回、生意気なことを書いていて、恥知らずを覚悟のうえ、半ば開き 直っている次第であります。 ところで、「昼下がりの庭」の「猫が集まる廃船の眠り」のフレーズはどこからインスピレーション されたのでしょうか。詩は意味やメッセージ性にこだわる「意味バカ」の私としては、 イメージを大切にするこうしたフレーズは書けないし、だからこそ、めいっぱい気にいって しまいます。あの詩については、私はグダグダ意味を書いて、かえってあの詩の持つ豊かな イメージをだいなしにしてしまったかな、と少々反省しております。 418 名前:大木人 ◆KMcEIGIRgE [] 投稿日:04/07/08(木) 17 19 ID ZP+tADUW MUJINAさん い、いや何回もってほどではないです…、自分も若輩ですし。 「猫が集まる廃船」を実際に目撃した訳ではないんですが、これは地元の風景や思い出に根差したイメージだと思います。 源風景というのは詩を書く際に無自覚のうちに拠る、土台のようなものなのかもしれません。 作品にコメントをいただけるのはとても嬉しいことですし、良い刺激にもなっています。 お互い切磋琢磨して頑張っていきましょう! 【得点】 4点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ■▲▼ Love letter ====================================== The 1st three-line love letter 「初恋」 僕は君とここで出会い 君と僕はここで別れる 四月になると他人になる君へ 「じゃあな」 ====================================== The 2nd three-line love letter 「流れ星」 君に想いを告げた夜 地上に落ちる流れ星 僕は星に願いをかける 「明日天気になぁれ」 ====================================== The 3rd three-line love letter 「ひとりぼっち」 机の上で微笑う君 携帯電話は鳴らないまま 今日が過ぎたらメールしよう 「ごめんな」 ====================================== ====================================== The 4th three-line love letter 「車窓」 流れる景色を見つめながら 今だけ思い出に浸ろう 泣きやまなかった君へ 「がんばるよ」 ====================================== The 5th three-line love letter 「笑顔」 懐かしい空気 セピア色だった街 かわらない君の笑顔 「ただいま」 ====================================== The three-line love letter last talk 「Happy end」 真っ白な部屋 インクの匂いのする新聞 珈琲を煎れる君 「おはよう」 ====================================== 417 名前:「Love letter」 1/2[sage] 投稿日:04/06/29 19 15 ID uzY8M5/Q 418 名前:「Love letter」 2/2[sage] 投稿日:04/06/29 19 16 ID uzY8M5/Q 【コメント】 432 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/01 00 07 ID GVZ0BPpc 417 「Love letter」 内容はともかく、形式が変わっている。詩群の間に二重破線を入れ、詩群ごとにそれぞれ タイトルをつける。いまや行き詰まりの感がある現代詩にあって、このような試みは十分 試してみる価値があることのように思う。チャレンジ精神を買いたい。 433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/07/01 02 17 ID 0pavaQ5Y 1点 417 :「Love letter」 1/2 :04/06/29 19 15 ID uzY8M5/Q 確かに新しい表現形式だと感じる。これ、2チャンネルのスレッド形式かな? アクセントのせりふでは「明日天気になぁれ」がよかった。 435 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:04/07/02 22 02 ID LVXUME25 【1点】 417-418 :Love letter 断片的な三行詩を一つの流れとして巧くまとめた構成がいいですね。 437 名前:雅 ◆joTrwjtjUg [] 投稿日:04/07/02 23 19 ID v/odzkPo 【1点】 417-418「Love letter」 構成が面白い。 負けました。 短編連作小説のような試みですね。 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 雅 ◆joTrwjtjUg:1点 ■▲▼ Messege In A Poem. 名前を知らないあなたへ 宛先のない手紙を贈る 行き場所のない想いがいつか 届くべき人へ届くようにと しなやかなボトルに包んで ネットの海に流してみる 夢見る詩人の戯れ言を あなたは愚かと笑うでしょうか それでも嵐の海原に あるいは氷の岸壁に 漂うそれを見つけたなら あなたは拾ってくれるでしょうか 固く閉ざした封印を 手慰みにでも紐解いて あなたの心の片隅に そっと置かせてくれるでしょうか いいえ 応えは要りません 宛先のない手紙の主は 名前のいらない夢見る詩人 名前を知らないその人が 君ではないと知っているから 君よその手を差し伸べないで 割ったボトルの鋭さに 優しいその手を傷つけぬように 漂うボトルは漂うままに 波間で夢見て居たいのです 419 名前:Messege In A Poem.[] 投稿日:04/06/29 20 36 ID xj0plDHx ■▲▼ 瑞夫さん 土曜日の午後は絵本を抱いて、瑞夫さんの団地にいく。 瑞夫さんはいつも家にいて、 甘くてミルクたっぷりの紅茶をいれてくれる。 瑞夫さんの弱さを、わたしは見抜いている。 床を埋めた幼い手紙に、威嚇されて優しいこと。 俯せればカーテンの残像は、知らない音楽に揺れている。 裸足のつまさきが、猫みたいに動きはじめるのは、 タオルケットが滑り落ちたから。 蛇口から滴った水が途中から90度折れて、便箋を黒く濡らす。 不幸な家族なみに嫌いな夕方には縮んで、 うちに帰るとすぐに、手紙を書きはじめる。 いつもと同じ文面。 UFOの本買ってくれたから、全部秘密にしてあげる。 わたし、いつも起きてたんだよ。 420 名前:瑞夫さん[sage] 投稿日:04/06/29 21 12 ID cseasTgd ■▲▼ あら、そうなの?でもここ日本だし・・・ みなさん何やってんですか? 手紙に文字を書いてんですか? 手紙に思いを託しているんですか? そーんなまさーかねー ハハハ 私の生まれた国では 手紙=トイレットペーパーですよ 何にも書かないでいい、流すだけでいい むしろ流しきってしまいたいですね 日々の汚れを、体中についてしまった こびりついた言葉や文字の垢を 手紙は読まずに捨てなさい 相手の狙いは貴方が死んだ時に残る 遺産だけですよ、きっと 相続税をいっぱい払って腹黒く笑いたいだけ それでも 手紙を書き続けてしまうのですか?読んでしまうのですか? そーんなまさーかねー ハハハ、ハハハハハ・・・・ 421 名前:あら、そうなの?でもここ日本だし・・・[sage] 投稿日:04/06/29 21 28 ID Q54YHtql ■▲▼ 手についた紙 手についた紙がどうしても取れない 言いたいことは一つに足りない なんだかいきおい余ってボールペンが便箋を突き破ってしまった あなたとはめったに会わない たまに出くわしておあいそ言ったり無視したり それだけ もう翌朝便とかバイク便とか自転車便とか 似たような人にいっぱい会って いびつななにかを梱包するのにつくづく疲れた 一筆添えるだけのために小さな紙切れにいろいろ書いたりして これは手についたまま漂っている ぬれたティッシュペーパーのように ぺったりと頭蓋の裏側に貼りついている そのようにここに余っている心がある 運んでくれ わたしに入れるだけのあなただ たまには持ち去ってくれ どっさりと 行ってくれ もう梱包する気力も 422 名前:手についた紙[sage] 投稿日:04/06/30 00 04 ID fxaJ/7zY 前へ ← 1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/530.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 熱を感じる日 397 名前:熱を感じる日 [] 投稿日:03/07/18(金) 23 13 ID 2ybn1Y04 看板が赤かった 不具合 足のところのしわが いつになく 水滴のような いつもの違和感 その看板のななめ前のおじさんが工事のおじさんが 占ってる なにか子供が帰ってくる時間になるといつも思い出すようだ 上と空とまゆあたりの水 また草の名前を覚えてるいわゆる芭蕉の水 沸騰してんのかなあ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 速過ぎた夏に 398 名前:速過ぎた夏に (1) [sage] 投稿日:03/07/18(金) 23 37 ID n6H59qND ・誤作動その1「操作することなしにスイッチがつく」 おかしな光景がそこにあることを 気にも留めないようにして 彼がそこに居座る様子を想像するより先に仕掛けた 外は流れの速い道路ばかりで夜になっても眠れないのは 誰のせいでもないが誰かのせいにするためなので コンセント前に1つだけ残った……残された彼の前で 四方八方から声のない波が飛んでくるのを期待して 「緩やかな夏の終焉へようこそ」と呟いてみれば きっと意識も幕を閉じてもう一度今日が始まるのでしょう ・誤作動その2「残っていた燃料に再び着火する」 メモを残した彼女の筆跡よりも密になった部屋が1つ2つ3つ 誰かの移動の痕さえすぐに見えなくなるような道の外 変質することだけは歩くよりも簡単にできるらしいので 空間は常に原子によって埋め尽くされ歩く隙間もない 無理やり引き剥がされたスイッチの哀しさを表現して 彼女は僕にいつも言葉を投げかけないでいるように どんな夢を見ても ただ起きてしまえば同じことだと言えば もう結論は既についていると答えたのでしょう 399 名前:速過ぎた夏に (2) [sage] 投稿日:03/07/18(金) 23 39 ID n6H59qND ・誤作動その3「過熱の炎は周囲に拡がる」 灰色を基調に周りを囲んだ同質の風景の中で 彼だけが色を変えつつ 走り去ることを望むとしても 彼を包む全ての空気ではない物体が揃って同調し 夏も加速して終焉へと向かうというのです 気づいた時 それが眠りの時であるように それが少しずつ変質し どれも動かなくなるとしても 幻の炎は質量もなく高速で飛んでいくだけの ささやかな球が少しずつ僕の身体を貫いていくのです ・結果 「 」 その速過ぎた夏が眠りにつくはずだった彼とトラックを罠に陥れ 彼の身体と共に周囲を焦がし続ける そのままで ずぶずぶと色をつけられる僕の周りも今はただの夏ですから ただ熱に襲われるような感覚が 彼との同質の眠りを呼ぶので その速過ぎた夏に 青空だけが無数の槍をもって突き刺し ただ熱に襲われる僕を彼と罠に陥れるのでしょう (その速過ぎた夏に {速過ぎた夏に [ぎた夏に 〈夏に 《n e》 て〉 われて] 熱に襲われて} 夏の終焉へようこそ) 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 八月の斜陽 400 名前:八月の斜陽 [] 投稿日:03/07/19(土) 18 14 ID t96fLxMl 八月の斜陽を数える 幾度となく海に沈み、山々を燃やすあの陽は いつまでもその海に体温を失うことなく 永劫する日々をただ高らかに詠う 何処に陽は帰るか? 焼ける大地に平伏する空気が 上昇気流を捧げ、平淡なる日々を昇華する そこに彼のの喜びを見出すことなく ただ回帰する分子が、この空を燃やし、海をたぎらせるのだろう そして彼が海に帰り、山を燃やす時 地平の先のいまだ見ぬ国が 朝焼けの、神々しい熱気にまた平淡なる日々を捧げるのか 新しい空気が生まれる夜に 僕らはいまだ見ぬ朝陽を夢見ることなく 先刻の斜陽をただ思い返すばかり 八月の斜陽が思い返す その果てない記憶の輪廻は 木々と海水の悲鳴にも似て 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 鍾乳洞 402 名前:鍾乳洞 1/2 [] 投稿日:03/07/19(土) 22 10 ID jYWFo1YX 髪は熱に歪むビニルテグス 遠いスピーカーの電音 見えない肩で知る 消えていく塩素粒 抱えた膝から 足型になる気温の汗 驚くほど広がったとしても 薄情な全ては私と無関係 見下ろす鍾乳洞 冷気に引き込まれて 白い重蓋を指で削れば 変質した埃の臭い マーブルの氷に張り付き 氷点下の寸前で生き返った 403 名前:鍾乳洞 2/2 [] 投稿日:03/07/19(土) 22 11 ID jYWFo1YX 赤々と腫れて燃える 線香花火の先 西瓜みたい 着いて来ているのを 最初から気付いてたけど 目的を聞きたくは無かった 睨み睨まれ 熱に溶けていく 崩れはじめる鍾乳洞 太陽と熱気が吹き込み 既にない薄情なものたち 私は戻る前に更に奥にある氷洞 不安気に燃ている赤い花火を入れた 笛の音で第三のコース 白いキャップに焼けた髪 塩素は憎らしい程喜んでいる 私は氷と花火を同時に蹴って 決して泣かないと決めて飛び込んだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ まばたき 404 名前:まばたき [] 投稿日:03/07/19(土) 23 06 ID qNMGtzkL つめたさに軽くなって ゆれるふとんを ぼんやりとたたいたりしていた その手が熱くなったとき 体のおくの方から 押し倒されそうになって ふらっとゆらいだ すこしだけ言葉がもれて 息でかき消されて そのときはじめて くちびると言葉は 重ならないって 感じたよ だから 生きてる って動く くちびるがふるえた 声が部屋のかどから めらめらと体温を照らした まぶしくて さけんでるみたいで はじめて動いたような 体を 汗がやさしくふちどるから 強がりはみんな けむりになって消えたよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ここは天国 405 名前: ここは天国 1 [] 投稿日:03/07/19(土) 23 16 ID Khg79shB いらっしゃいませ いらっしゃいませ しっぽがあっても いらっしゃいませ いらっしゃいませ 未来はありません お先真っ暗 未来はありません 未来はないけど ここは天国 宵闇せまれば 闘う光のきらきら輝く 地上の星 憂さを忘れる 白熱が深夜も深夜 夜明けまで この世の闇を追い払う いらっしゃいませ いらっしゃいませ 耳などぴくぴくならさらずに デンと構えてどうぞごゆるり 酒しかありません サラダもありません 酒しかありません 贅沢するならどうぞ ドンペリ ありがとうございます ありがとうございます 大特価一本5万円 ありがとうごさいます レジの音が まるで天国の入城マーチ 響きます ありがとうごさいます ありがとうごさいます 406 名前: ここは天国 2 [] 投稿日:03/07/19(土) 23 18 ID Khg79shB 男でごさいます 仕事に生きてる男でごさいます ありがとうごさます 女房もこども 喜びます ありがとうごさます お疲れなら甘いフルーツ 薬はありません ビタミンならオレンジ盛り合わせ レモンの黄色で 疲れも消えます お帰りですか ずいぶんお早いお帰りで 新婚さまは お熱いことで ありがとうごさいます ありがとうごさいます レジがチーンと鳴って チークタイムのボクシング 見ないでお帰り ご帰還です 407 名前: ここは天国 3 [] 投稿日:03/07/19(土) 23 20 ID Khg79shB ありがとうごさいます ありがとうごさいます ありがとうごさいましたぁぁぁ いらっしゃいませ いらっしゃいませ ずっと奥まで いらっしゃいませ いらっしゃいませ 未来はありません お先真っ暗 未来はありません 未来はないけど ここは天国 ありがとうごさいます ありがとうごさいます ありがとうごさいましたぁぁぁ いらっしゃいませ いらっしゃいませ ずっと奥まで いらっしゃいませ いらっしゃいませ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ふたたびボワン 408 名前:ふたたびボワン(1) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 26 ID 0MVOleIc (1) 初めてボワンを感じたときは きっとマリちゃん泣いたとき ぼくがいなくなったらさみしいって 玄関ホールで電話機といっしょに ワンワンワンワン泣いていたっけ ボワンって なんつーの? 胸のへんからちいさな炎 あがるみたいに のぼせるみたいに マリちゃんかわいい すきだでもなにしていいかわからない マリちゃんいうには ぼくのことも 勝田くんのことも どっちも同じくらいすき ぼくは男らしく身をひいたよ 次の幼稚園へテンニュウするのが楽しみで 振り返らずに ぼくは引っ越した (2) そのあとボワンを感じたときは ミヤちゃん好きだと決めたとき バレー少女で男まさりで 誰もその可愛さに気づいてないから うってつけな感じで想い人に決定したっけ 409 名前:ふたたびボワン(2) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 28 ID 0MVOleIc ボワンって なんつーの? 現実の風景に 幻想まじって 俺の部屋にも花咲き乱れて ミヤちゃん可愛い 好きだデートして向かいあってポテトとか食べたい だけど結局 話しかけることもできず 想い出として写真に封じ込めてしまった 俺なんかじゃダメだたんだよね 君のかけがえない青春の相手は ミヤちゃんに打ち明けるかわりに デブの悪友ナカムラに ミヤちゃん好きだと打ち明けて それだけで満足できちゃった 四年後の 同窓会に出たときに ソエダの彼女 と呼ばれていた ミヤちゃんは綺麗な女になってて やっぱり俺じゃ ダメなのだった ほっとした 410 名前:ふたたびボワン(3) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 29 ID 0MVOleIc あのとき 修学旅行のバスのなかで ミヤちゃんは俺の隣に座ってきた 女子連中が後ろで 意味深な優しいヒソヒソ笑いを立てていたのは 後から知ったんだけど ミヤちゃんは俺のことが好きで ミヤちゃんは俺の気持ちも知っていたから 俺がナカムラに打ち明けた気持ちは ナカムラからクラス全員に伝播して ミヤちゃんを喜ばせることになったんだってさ それでも あのとき何もいえなくてよかった ミヤちゃんはソエダの彼女になるべきだった 俺なんかじゃダメだ ソエダでよかった (3) ポップコーンを空に放り投げて 小さな口でキャッチしようとしても 風で軽々流れるし 不器用な俺 額で受けた 411 名前:ふたたびボワン(4) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 31 ID 0MVOleIc (4) で ふたたびボワンを感じたときが 今このときだったりするんだな ちょっといいとは思っていたけど 特別いいよと感じてしまった キエちゃん君には運命感じる ふたたびボワン ふたたびボワン てか慣れないんだけど なんつーの? この先何度経験しても きっと慣れないこの気持ち 愛とか 恋とか 安っぽい言葉じゃなくて そのまま熱量 たぎる気持ち キエちゃんがいるっていう そのことだけで 俺の世界1万ルクス アップだ ラララララ でも俺なんかじゃダメだ キエちゃん幸せにしてやれるのは 別の男だ 俺なんかじゃダメだ で も 俺 は お 前 じ ゃ な い と ダ メ だ 行く宛もないデートに誘ったよ 車に乗って 火の山まで行こう 断られたって 諦めないぜ 流星のサドルに跨って あの太陽へ突っ込もう 412 名前:ふたたびボワン(5) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 31 ID 0MVOleIc もはやボワンじゃない ドッカーンだ 俺が笑うからお前も笑え なるほど俺は一時の熱に浮かされているのかもしれない それでも大マジなんだからアレだ叫ぶしかないじゃないか これが心の熱だ これが心の熱なんだ 未来なんてどっか吹っ飛んで行っちまえ 今バンザイ 今バンザイ 明日キエちゃんに振られても 今バンザイ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 一通 413 名前:一通 [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 54 ID ThCH1+et あつい、 風を受けたわたしは かすかに、かすかにきみを見た ふくらんだ胸 長いあし ぷうるの端で てらてらと光る太陽をながめた 境のない空の色は とても、とてもとおい きみの声とわたしの声は かさなり、まざり、とけて ふいにわたしをきみはを見て わたしのかおをまじ、とみつめて わたしのあつい ほてった頬をなぐさめたように、 すこし笑った すこし、すこし笑った 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ そしてはじまりへ 414 名前:そしてはじまりへ(1) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 59 ID oxD9DI3A すべては夢だった そんな漫画じみた定番の結末なんていらない ここで発生したこと それらに嘘はない だから怖がったり恐れたりして 逃げなくてもいい 自信をもって この記憶が浸された写真をアルバムへと挟む まだお話を続けていたい 本当はこんなことをしたくない だって この行為は 終わりを意味することでしかないから けれども これしか残された手段はない そんな気がして 無理にこれ以上前へ進めようとしても 逆効果になりそうで あなたの反応はだいたい予想がつくから 既にそんなことまで知ってしまっているのに 今の俺じゃダメなんだ ごめん あなたに想いを伝えられない あなたには会えない 単に度胸がないだけ だと思う 若さゆえ だとも思う 何とも具体性に欠ける理由だね あなたは理解できないかもね でもさ どうせ理由なんて何の役にも立たないから 立派な理由があったって奇跡はおこらないから どうだっていいんだよ 415 名前:そしてはじまりへ(2) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23 59 ID oxD9DI3A 俺はあなたへ 何よりも俺自身に告げるよ ケジメをつけたいんだ さようなら さよなら って いつかまたどこかで あなたに会えたらいいけどな ゾッとするほど欲張りなんだよね 俺ってさ とっても未練がましいよ けどさ 絶対にもう一度 会いたいな 会ってお話をしてみたいな まだ言葉でしか知らないんだもの あなたのことを。 そのときは きっと いいことが おきますように どうしてだかわからないけれど 赤ちゃんに退化して泣きじゃくりたい 別にそういう気分でもないけどね 俺は酔ってないよ 吐き気なんてしない 喉なんて熱くない 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/san8/pages/32.html
梁山泊プレイ 灰色の魔女プレイ ハゲプレイ ランペルールプレイ 梁山泊プレイ 放浪軍を率いて都市を解放してまわる 灰色の魔女プレイ 女性軍師でプレイし、全勢力を転々として勢力の均衡を図る 金耳堕を所持し、没収された時点でゲームオーバー 元ネタはロードス島戦記に登場する灰色の魔女カーラ ハゲプレイ 自軍を禿武将のみで構成 ランペルールプレイ 君主並びにその身内をプレイヤーにしたマルチプレイ 元ネタは同社のヨーロッパを舞台にした国盗りSLG『ランペルール』 また、季節毎にマクロフェイズ(国家単位にて外交が主体で、本作の評定にあたる)が存在する。
https://w.atwiki.jp/2344bremen/pages/47.html
晁蓋 (托塔天王) 巻 歳 年 月 出 来 事 0 1067 生誕。 S1 31 1098 宋江としばしば国の姿について語り合うように。互いの存在を知ったのはさらに以前。 34 1101 この時期以前から梁山湖の水塞に目を付けていた。 S1 35 1102 春 宋江に盧俊義と柴進を引き合わせる。また魯智深と初対面。呉用を伴って京兆府の裴宣のもとへ。魯智深・武松も交え宴会。 秋 阮小五や村の若者を率い、官軍の輸送隊を襲う。呉用と共に朱貴の店へ。引き込み工作の準備。 冬 阮小五の船上で宋江と釣り。「替天行道」の題を見せる。 S2 36 1103 兵100を率いて阮小五と渭州へ行き、史進らと共に公孫勝を救出。 夏 生辰綱強奪作戦に参加。行商人の役。 秋 青蓮寺が派遣した捜索軍から逃れるため、山中に15日潜伏。公孫勝・呉用・阮三兄弟・白勝と梁山湖の水塞を訪い、これを奪って梁山泊と命名、その頭領となる。 S4 37 1104 秋 湯隆の手ほどきを受け、一振りの剣を打つ。これが完成した際、梁山泊の始動を決意。
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/545.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ あ め 447 名前:あ め [] 投稿日:03/05/09(金) 14 20 ID OhuDmt4o ぎくしゃく と まち を あるけば ぼく は ロボット あめ の ひ の はいいろな そら はいいろな みち カラフルな かさ の 花 さす ぼく は ロボット すれちがう おとなも こどもも ゆらゆら さかな ぼくだけ が あめ の ひ いつも ぎくしゃく ロボット なぜかな? と かさ の お花 くるくる まわす ぎくしゃくと かさ の 花 さし ぼく は ロボット ゆらゆら さかな ぎくしゃく ロボット かさ の 花 さし あめ の まち いく 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 機械 449 名前:機械 1 [sage] 投稿日:03/05/09(金) 22 54 ID m8qnpIKq 機械だと気づいた 小学五年生の夏。 高熱で倒れた祖母を見舞って、 こっそりガマ口から五百円を抜き取った。 帰り道に買ったアイスは ひどく甘い味だった。 たとえばボールを正確に投げた。 すらすらと計算式を解いた。 多くの人がそんな私に反応して、 <有機的な取引>を持ちかけてくるのだった。 私は処理して次の指示を待った。 待機しているだけでも 消耗をやめない機械だった。 適合がうまくなされて 誰かがそっと手をつないできた。 私は感情を認識する機械だったから 故意に裏切るようなこともできた。 予測通りの 湿った怒りを吐いて誰かが去った。 私は抹消した。 450 名前:機械 2 [sage] 投稿日:03/05/09(金) 22 55 ID m8qnpIKq 不明の空欄ができはじめた。 濁った水たまりをひがなひねもす眺め 体温をえぐりとる風に吹かれた。 人の呪いについての本を読み 覚えた言葉を崩しては組み換えるような遊びもした。 非効率な、不確実な処理だった。 私は自分が機械であることを はじめて恨めしく思った。 私は再起動した。 わが子に アイスを買ってやるととても喜んだ表情をみせた。 緻密に入力したはずの帰り道が なるべく長い距離でありますようにと 私は願った。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 画期的な新製品 451 名前:画期的な新製品(1) [sage] 投稿日:03/05/10(土) 00 15 ID fFB2bpxB 神は自分に似せて、人をお造りになった。 人は自分に似せて、ロボットを造った。 だから当然神にはちんちんもまんまんもある筈だ。 だから当然ロボットにはちんちんもまんまんもあるべきだ。 というわけで、私がここに完成させたロボット 通称EX-zrqx2000には、ちんちんがついている。 べつに何の役にも立たない などということはない、 ロボットであるからには全身実用的な意味をもっているべき であるから、もちろん、そのちんちんにも意味があるのである。 さて、ちんちんがあるからには当然まんまんもある。 EX-zrqx2000に次いで完成したそのロボットには MAID-moriyamaというかわいい名前をつけた。 細身のグラファイト・ボディーに ソ○ーのポータブル技術がぎっしりと詰め込まれ 比較的小型で華奢でも中身は濃縮パーツが300%だ。 顔だけには特殊なゴムを使用し 後藤真希似のマスクに、軽く茶色の髪も植え付けた。 黒いメイド服に、白いエプロンを着せ 黒いタイツと靴を履かせれば 見た目には人間と変わりがない。 ついでにパンツも履かせてみたかったが 片足だけを上げる、という芸当が難しいうえ 体重が220キロあるので倒れてきた時のことを考えると怖くてやめた。 452 名前:画期的な新製品(2) [sage] 投稿日:03/05/10(土) 00 17 ID fFB2bpxB さて、二体のロボットの仕事は、ユーザーの生活補助である。 しかもそれぞれに違った目的と機能をもたせてみた。 EX-zrqx2000は、主に力仕事に向いている。 部屋の模様替えを頼むならば、こちらのほうだ。 また、物を作る機能も充実しているので 犬小舎を作りたいなどという場合には、こいつが役に立つ。 対してMAID-moriyamaは、主に家事に向いている。 はっきりいって、日常的な生活の手助けならば MAID-moriyama一台だけあれば、ほとんど事足りるだろう。 炊事、洗濯、掃除、小間使い、老人介護、一通りはできる。 ゆえにMAID-moriyamaが働いているあいだ EX-zrqx2000は大概何もすることなく暇をもてあましている。 それでいいのか? よいわけがない。 そこで、件のちんちんが役に立つのだ! 動かないロボットに意味はない。 そのうえEX-zrqx2000はMAID-moriyamaと違い ルックスに華がない、ただのメカであるから じっとしているEX-zrqx2000など鎧の置物以下の 一般家庭には大きすぎる邪魔臭いだけのオブジェである。 意味がない上に、つまらない。 だからMAID-moriyamaが働いているあいだは EX-zrqx2000は自分のちんちんを手でしごくように設定した。 これは実は理想的な動作である。 まず、手を前後に動かすだけなので、周りにある物を間違って破壊するおそれがない。 また、その場にとどまって手しか動かさないので、MAID-moriyamaの仕事の邪魔にならない。 なにより、ちんちんの中の空洞にミルクを入れておけば、摩擦熱でホットミルクができるのである。 何擦り目でミルクが完成するかを賭けて遊ぶなど、工夫次第で用途も広がる。 そのしごく姿はとても滑稽であるので、人間の目を楽しませてもくれるであろう。 453 名前:画期的な新製品(了) [sage] 投稿日:03/05/10(土) 00 21 ID fFB2bpxB さて、ロボットとは人間のやりたくない仕事をやるものである。 ここにおいても、ちんちんとまんまんが役に立つ。 子供にあの質問をされた時、いままでは適当にごまかすのが通例であった。 「赤ちゃんはどうやったらできるものなの?」 もう、この質問も怖くない。 両親は、嘘をつくことから解放されるのである。 あなたは二台のロボットに向かって 「性教育」と一言、命令するだけでよいのだ。 EX-zrqx2000は自分のちんちんをひっ掴んでゆっくりと歩きだし MAID-moriyamaはスカートをまくりあげて尻を突き出して待つ。 シリンダーにピストンが差し込まれるように EX-zrqxのちんちんがMAID-moriyamaのまんまんとドッキングする。 それで完了である。 実際にピストンする必要はない そこまでやれば、そこからあとは大人の楽しみの領域である。 性教育とは関係がない。 なによりロボットが轟音を立てながらセックスするのなんか見たら 子供は泣いてしまうだろう。 ドッキングしただけなら子供は泣かない。 1)ロボットの行動にはすべて意味があるべきである。 2)ロボットの行動はすべて実益を生むべきである。 3)しかしロボットは人間に似せて造られるべきである。 人間が使うものである以上、人間とあまりにもかけ離れた容姿では 人間が安心できないからだ。 これは大変な矛盾であることに、今回私は気がつくことになった。 なにしろ、(3)に基づいて、ちんちんとまんまんを造ったところ (1)と(2)を満たすことに、これほど苦労して こじつけをしなければならなかったからだ。 ちんちんとまんまんの機能をどれだけのユーザーが実際に使ってくれるのか 正直、とても不安を感じている。 発売前から絶望すらしている。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Re アイヨトドキマス 454 名前:Re アイヨトドキマス [sage] 投稿日:03/05/10(土) 00 25 ID EH6ybXnc サクラチル ハジメマス コチラハオゲンキドウイカシマスカ コヤミノウエデホマサカハルノゴヨウス サーモタットノキオンヲカンジマス キットハレデイイタイヨウデエショウ ツクマシテナ ワタシノシヤワセニゼヒキョウミガアルバ オヘンジイタダキマス アリガトウ ソシテ ワタシノナニカガ サクラミチル オゲンキデス low-bot@mail.goo.ne.jp “ñd—†ù‚̜ԚL #129@_‚ ðì‚è #129@ˆÅ‚ðì‚ è #129@‚»‚µ‚Ĉ¤‚Í“ Í‚©‚È‚¢ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 詩ヲ ベンキョウ中デス 455 名前:詩ヲ ベンキョウ中デス [] 投稿日:03/05/10(土) 11 52 ID oIMvs2EN 信じられない 誰かに見られたい 顔をさらしたい 君がこぼしたこのワイン 白いキャンパスを染めてどこかに あけっぱなし2つのコルク栓 たちまち世界が 黒ずくめ そうかい?僕には綺麗な滝が見える 君はうれしいのか何か言ってる 「イタイ イタイ」だよねずっとここにいたいよね みんなも感動してる 歓声 はしゃいで 上機嫌 白い車が光を放ってる 高い声でいかにも笑ってる この店にとまるなり マナーのわるい男が二人 失礼だぞ 彼女はまだ帰りたくないんだ 礼儀を知るべきだよ ビーーー その二人から薔薇が咲いた やればできるじゃないか 彼女は座りこんだ どうやら眠くなったようだ 周りのみんな 彼女を起こすと ……パチッ…………殺すよ? プツン 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 彼 456 名前:彼 [sage] 投稿日:03/05/10(土) 12 56 ID d4RNZJPl 涙を流した、布団の中だ。 隣に、擬体化した思いを置く。 彼という名前にしよう。 暖かい人工の温もりに包まれて、思う。 彼は無口なまま、私の嫌な思い出ばかりを引き出してくる。 耳の中ではプロペラのような機械音が鳴り響き、 鼻の奥では涙未満鼻水未満の液体がくすぶっている。 破綻した我が家にも、 私にも、やはり彼はなにも言わない。 必需品であった私の眼鏡はなくなり、 暗闇の中で私は何度も、目を細めている。 意地。 プライド。 悔しさ。 後悔。 何度も私を責め続ける記憶に対しても、 彼はぶよぶよとした感触しか示さない。 昼下がりの午後。 まっさらな私。 彼と共にいる時間、灯るものはなんだろう。 私の気持ちひとつで消える彼は、 目も鼻も口もない顔で、愛想もなく笑っている。 つっかえ棒を通した部屋の中。 布団の中はびしょぬれだ。 プロペラ音は消えず、 くすぶっていた液体は鼻水となって出てきた。 彼はうねうねと体を揺らし、 私は体を起こして息を吐く。 使いものにならない思いも、 彼が無駄という気持ちも減りはしないし、増えもしない。 それでも彼は笑っていて、 私はかすんだ視界で、同じように笑っていた。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 人間らしいロボット 457 名前:人間らしいロボット [sage] 投稿日:03/05/10(土) 22 17 ID vmXOl55x 右うでのボタン ぽちっと 押したら気持ちよかった 体をかこむゴツゴツが がしゃがしゃ はがれて やわらかいほっぺたを 風がつねっていったよ 大きなひとみが 空を鏡のように映したとき この口が動くかぎりの言葉を 声にしたいと思ったんだ 吸い込んだ空気が甘かった そして僕が横たわったとき 左うでのボタン ぽちっと 押されて目が覚めた 感情と表現がかみ合わない ぜんまい見つめて そこには胸をうつ笑顔なんてなかったのに 規則正しく刻むリズムの中で 何よりも表情豊かな 空からの雨が 僕を傷つけて言ったよ 右うでのボタンなんて最初からなかった 「それでも」「僕は」「機械の中で」「もっとも」 「きれいな」「笑顔」「で」「崩れよう」 右うでのボタンなんて最初からなかった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ しぃ婆と ろぼっとぉ 458 名前:しぃ婆と ろぼっとぉ 1/3 [sage] 投稿日:03/05/10(土) 22 55 ID mbr41gaP 怒らん しぃ婆のな 顔しかめるんが、少しなもんで 皺とまぜこぜなってま、誰も気付かないのよ 「しぃ婆さぁ、あん土間んなるんなぁよ?」 行儀の足袋さ、尻ん下んな しるし程度チョンと先組めとるも 薄らひげ口んとこ、柔らぁ光らせも うつらうつら、細ぁなって愛しいしぃよ 「寝とぉ?」 「ろぼっとぉ」 「なにぃ?」 「大きい兄ちゃんさ宝もん。触ったら怒られるよ、ないない。」 459 名前:しぃ婆と ろぼっとぉ 2/3 [sage] 投稿日:03/05/10(土) 22 57 ID mbr41gaP そん晩、またがったんさ 兄ちゃんが、私のこと好きなも 遊びんく、楽しみんしとるも知っとう 土手ん手ぇついて、勉強のこと聞くもんで 彼女も居らんに木の鴨こさえらよて、笑ちやんた 「明日さ、海ん行ってもええわよ」 「学校の水着、持ってきとるん?」 「そん代わん条件があるのええ?」 「何やん、真面目ん顔で」 460 名前:しぃ婆と ろぼっとぉ 3/3 [] 投稿日:03/05/10(土) 23 00 ID mbr41gaP しぃ婆さ、手拭い持ったの 早過ぎん朝、もう洗ろた顔でな ろぼっとぉの柔いとこ、そろりそろり 撫でんよ、拭いてぇつもりが撫でよるんな 「しぃ婆さ、何しよるんな?」 「もう爺ちゃんやのと。婆ちゃんが、こんしたらん元気でんのやと。」 「私、夏休みおわんの明日帰るね。なぁ、石鹸つけんでええの?」 「こぃて、湯気のんでな。」 皺とまぜこぜなってま、誰も気付かないのよ 私が大きいなったら、撫でてもらうんさ ろぼっとぉて言う しぃ婆が、そん時 もっともっと 小さなってんもよ 湯気ん揉んで、笑とぉよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 人間ロボット 461 名前:人間ロボット (1) [] 投稿日:03/05/11(日) 02 18 ID A3NBkucn 人間ですから ちょっと みんな たるんでない! とかいってみる 人間ですから 寝た子を起こすな とかいってみる 人間ですから ここのベンジョソージ 誰がやってるの! とか聞いてみる 人間ですから 人目が気になる 人間ですから 男か女か気になるんです 性別不詳の人間ロボット 第一号 462 名前:人間ロボット (2) [] 投稿日:03/05/11(日) 02 22 ID A3NBkucn 人間ですから たたかいます 何でたたかうか聞かれると こまるけど 人間ですから 逃げだします 人間ですから 辛いんです 人間ですから 見捨てません これで私も リッパな人間でしょうか? おや? どうなさいました なぜ? 不愉快な顔なさるんですか? 私は 人間ロボット No1 人間ロボット No1 です どうぞ末永くお付き合いをお願いします もう いくところはないんです 人間ですから…… 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/477.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 5 6 作品 ■▲▼ 輪 31 名前:輪(1)[] 投稿日:03/02/09 01 01 ID htHBElsp ムカデのわ 白金(プラチナ)のわ ならべて石畳 取り囲むにんげん のわ おんなはちいさな口に紅つけて おとこは重たい燕尾服に締めつけられて くるしそうなのっぺらぼうで立っているのだ さまざまなこどもたちが まるい漬物石のしたに押し込められた ちゅう ちゅう ちゅう と一律に鳴きながら ようやく じぶんたちから入っていった ひとまとめ になって 32 名前:輪(2)[] 投稿日:03/02/09 01 01 ID htHBElsp するとここぞとばかりに 金輪際に在る月は 黒く輝いた すべてのおとこが胸からひゃっぽんあし出して すべてのおんなが口からダイヤの飴玉ぷっと吐き出して 寝静まらした漬物石を背中にまわして わになって踊る わたしは角の縁石に腰掛けてそれを眺めていた 角いものばかり集めるからほうり出された乞食だった ただのムカデ ただの白金 ただのにんげん そんなものが わに なっただけで ああも 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 回帰理解承知発展転回 33 名前:回帰理解承知発展転回[] 投稿日:03/02/09 02 59 ID glxMNzDj 英語でキーリングというんだが 日本語ならキーホルダーという違いなんて 知らなかったから説明できなかった こんな事件よくある事で思い出すだろ? フリーズという警告が 理解できず撃たれてしまった留学生の話 そのあと賠償金を基にして友好のための基金が作られた いまどうなっているかマスコミにも取り上げれるコトもないが 一朝コトおきるなら必ずやまた思い出されることだろう だれもが日本人なら憤慨するコトも 無罪になるならアメリカ人ならだれもが撃つ もちろん銃を持っていないアメリカンだっているだろう 撃たないアメリカンだっているかもしれない しかし無罪になった この違いがあることを 互いに理解し悲劇を無くして もう返らない学徒の 永遠の旅立ちに 一つの意味をアドバルーンのように 青空へ解き放って広く世界へ還流させよう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 冬の祭り 34 名前:冬の祭り[] 投稿日:03/02/09 10 53 ID 6zm7rNUX 和のこころもつながれば いつしか「う」のくちびるで御輿を担ぐ 輪のこころもころがれば いつしか直進しつづける祭りへと急ぐ 凍りついた「ん」や「ヴ」のくちびるを 「う」に尖らせて 生命も死も閉じ込めているそのくちびるを 冬空にむかって大きく開いて わ っしょい わ っしょい 甲高い空気で 揺らせ 御輿を 夜空へと舞いあげる 夜空は赤くあぶられている 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ループ 36 名前:「ループ」 1/2[sage] 投稿日:03/02/09 23 58 ID H4kW7ILh 毎日同じだけの雲と空の比率切り取って回し始めて 誰かの家の塀を乗り越えた猫の生活を思い出すような 朝も昼も夜もなくただ頭の中で音楽は飛び飛びで 空き地のような道路も1日乾いた先に水が見える マンホールだらけの行き先はどこも凹んだ罠の先 ポケットの中で騒ぎ出す声を握りつぶして目をそらす 学校の階段の数は地下から数えはじめてもきりが無いので 前転の見本を今日も綺麗に決めた彼が主役らしい いつまでも終わらない音楽を不思議に思った 楽譜を見たらただの永遠ループBGMだった 時計のタイムリミットがないように彼らの世界は空転するだけ 「致死量……自分以外の生き物1個分」 壁に張り付いたロープのような言葉のない説明を気にして 呪文を勝手に唱えるけどどこの宗派かもわからない ボールはいつも勝手に返ってきて彼女の向こうに消えていくのは あれは何かの手品なのかどうか気になって仕方が無い奴もいた 37 名前:「ループ」 2/2[sage] 投稿日:03/02/09 23 58 ID H4kW7ILh ──そうやって人々の未来にはいつも光が必要だった── みたいな神話と物語と伝承をたくさん抱えるうちに さてどれが必要な説明だったかなんていまさら忘れてしまうから いつまでも終わらない音楽の中で眠ってしまうこともある それでも終わりの次はいつも始まりだったのは 8-4の次はいつも1-1に戻されてあきらめた気持ちと同じ 8方向しかない君らの過去と現在と未来の行方は AジャンプとBダッシュで放物線を描くだけ 毎日同じだけの空と雲の枚数切り取って輪の中に流し始めて 空き地に積み上げられた土管によじ登ったあの日を忘れると 塀はいつも迷路ではなかったことに気づき 朝も昼も夜もなく僕たちの頭の中では音楽がループする 逃げ水はいつまでも逃げる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 陰謀 38 名前:陰謀[] 投稿日:03/02/10 00 09 ID hASwJcVR 「w」と「う」とは違うのに 「a」と「あ」とは違うのに 「wa」は「わ」じゃないはずなのに それでも 「wa」は「わ」と発音されて 「うあ」は「うあ」でしかない不思議 どうしよう あたし へんな言葉を使わされている 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ まるい奴 39 名前:まるい奴[] 投稿日:03/02/10 00 57 ID cdwOd58P 俺はまるい奴だ。 しかし肝がこわい。 特に最近は夜に眠るのがこまい。 ここ数日、同じこまい夢を見ている。 かわで首を斬られて かまに流される夢だ。 俺はドクロのようにこまい奴だが そんな夢がこまくて こまくて仕方がない。 だからわぶたに夜行塗料をつけて まらった目をそれで書いて わまりながら寝ることにしているのだ。 そうしながら歌う はわやらま はわやらま と。 俺はわるでギャングの大ボスみたいにこまい奴だ。 しかし肝がこわい。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 真似るための詩 40 名前:真似るための詩(1[sage] 投稿日:03/02/10 01 04 ID tNbdKrRK 「わ」! それは愛の言葉! そうだ! 例えば貴様、こう言われた事はないか? ある雨の日にだ どうでもいいやつに呼び出されて どうしたの?こんな日に呼び出したりしてと 相手に尋ねた際に 「わ!!!」 といきなり叫んで七転八倒されズブ濡れになったところを 車が時速60キロで走ってきたところに思わず突っ込み どおおおお───んんん! と跳ね飛ばされて即入院したやつのところへ見舞いに行って 「 41 名前:真似るための詩(2[sage] 投稿日:03/02/10 01 09 ID tNbdKrRK 「やあ、君の事が、車に跳ね飛ばされるくらい好きなんだ」 と、 言われた事はないか? えええ───いいい!! まだわからんのか! もういい! やはり貴様は、 俺と一緒に高円寺駅前の牛丼太郎で200円牛丼を食わねばならん! さあ! 行くぞ! 「なんすかこの牛丼のたれ、超うす~」 「ええい、高円寺名物をバカにする気かああああ! 貴ッ様ああああ───!」 わくぁッ! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 雲の輪 42 名前:雲の輪[sage] 投稿日:03/02/10 01 18 ID XDzBeJHj ----人間牧場で人間が人間が人間が 目を覚ましたら 昼を少し過ぎていた 窓の外では 俺の顔をした雲が数珠つなぎになり 空を一面に覆っていた 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 5 6 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/disciple50/pages/179.html
【概要】 肺力狙音声(ハイパワーソニックボイス)とは、無敵超人108秘技の一つ。 声を超音波ビームに変え、狙った一人にだけ聞こえる声を発する。 弟子に秘伝を伝えたり、隼人の超人聴覚と合わせれば、無線などを使用せずに潜入中に会話をしたりもできる。 物凄い超人技だが、普段は梁山泊の家計を管理している美羽にバレずに秋雨と高価な鳥獣戯画を買いに行く約束をするなど内緒話に悪用されている。 登場話 26巻(233話) 武術 無敵超人108秘技 使用者 風林寺 隼人 コメント 名前 コメント